長期経営目標の実現に向けた重要事項(マテリアリティ)特定のお知らせ
2020年6月24日
各位
会社名 株式会社ニチレイ
代表者名 代表取締役社長 大櫛 顕也
(コード番号2871_東証第一部)
長期経営目標の実現に向けた重要事項(マテリアリティ)特定のお知らせ
当社は、2019年5月に発表した長期経営目標「2030年の姿」の実現に向け、ニチレイグループが取り組むべき重要事項(マテリアリティ)を特定いたしましたのでお知らせいたします。
当社グループは食の川上から川下に至る広い領域で事業を展開しておりますが、今後食に関わる社会的な課題が顕在化する中で、多くの事業機会が生まれると認識しております。これらの課題解決を図るとともに、主力事業の競争力を一層強化することで、持続的な成長をめざしてまいります。
記
1.重要事項(マテリアリティ)特定の背景
当社グループをめぐる事業環境は今後大きく変化することが予想されます。長期経営目標「2030年の姿」を実現するためには、事業の機会とリスクを的確に捉えた経営戦略の実行が必要であり、その道筋の一つとして、重要事項の特定を進めてまいりました。
2.特定した重要事項
イノベーションを通じた新規事業領域の開拓、現在の中核事業である加工食品事業および低温物流事業のさらなる進化、商製品の安定供給に欠かせない素材調達機能の強化を図ります。世界的な関心事でもある気候変動への取り組みに関しても重要事項の一つとして特定し、TCFDへ賛同表明の上、その枠組みを活用して進めることといたしました。またこうした取り組みを推進していくためには多様な人財が活躍できる人事制度と企業風土の醸成が必要であるとの認識のもと重要事項に織り込んでおります。
グループ重要事項 |
グループでめざす姿 |
食と健康における新たな価値の創造 |
食と健康における既存事業領域を超えた挑戦により、 |
食品加工・生産技術力の強化と 低温物流サービスの高度化 |
食品の加工・生産、低温物流で培ったコアコンピタンスをさらに磨き上げ、 |
持続可能な食の調達と 資源循環の実現 |
事業の基盤であるサプライチェーンに関わる様々な社会課題を解決し、 |
気候変動への取り組み |
気候変動の影響を大きく受ける食品・物流企業として、サプライチェーン全体での温暖化対策やエネルギー削減をステークホルダーとともに取り組む |
多様な人財の確保と育成 |
持続可能な成長を実現するため、多様な人財を確保・育成するとともに、包摂的な企業風土を醸成する |
3. 重要事項特定の過程
代表取締役以下役員全員(社外役員を含む)で2030年の事業環境を想定しつつ、そこからバックキャスティングするかたちで議論を進めてまいりました。SDGsやESGの領域で造詣の深い三名の有識者との対話を経て、5項目の重要事項を特定いたしました。
2019年10月 |
課題の抽出 |
国際的なガイドライン・ESG評価機関の評価項目や社会的課題が網羅されているSDGs、また将来の社会ニーズの大きさや経営との親和性等を参考に、多角的な視点から持続成長のための課題を抽出。 |
2019年11月 |
役員による討議① |
全役員により、「攻め(積極的な事業成長)」「守り(持続可能性、ESGへの配慮)」の両面から重要事項について議論し、事業成長への影響度による重要項目の絞り込みを実施。 |
2019年12月 |
有識者ダイアログ |
重要事項の特定に関して、三名の有識者と社内役員による意見交換を実施。 |
2020年 2月 |
役員による討議② |
全役員により、重要事項案について議論。5項目を重要事項として特定。 |
2020年 6月 |
取締役会承認 |
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4. 経営計画への落とし込み
当社グループのマネジメントシステムでは、将来の事業環境や目指す姿・数値目標などを組織プロフィールとして位置付け、そこからバックキャストして中期経営計画を立案・遂行するというサイクルで運営しています。現在、代表取締役社長を中心に重要事項に連動した事業戦略の策定に向け、組織プロフィールの検討に入っております。今後、戦略立案・遂行を重ねていく中で長期経営目標「2030年の姿」の達成を目指します。
2017年4月 |
持続可能な社会の実現に向けたCSR基本方針 |
2019年5月 |
ニチレイグループ 経営理念(ビジョン)を改定 |
同 |
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2020年3月~ |
重要事項と連動したグループ目標(施策・KPI)を策定中。 |
2021年度(予定) |
次期中期経営計画策定 |
今後の進捗については、ニチレイグループWEBサイト等で適宜お伝えしてまいります。
5.本件に関するお問い合わせ先
株式会社ニチレイ グループコミュニケーション部 広報グループ
E-mail: N1000X036@nichirei.co.jp
以上