コンプライアンス

ニチレイのコンプライアンスに対する基本姿勢

ニチレイグループは、事業を展開する各国の法令や社会規範を遵守し倫理性を高めるために、さまざまな取り組みを行っています。
従業員が法令や定款を守り、企業倫理に即して行動するための指針や具体的な事例を明示した「行動規範」および「行動規範事例集」を作成し、配布しています。ここには国際的なコンプライアンスの視点で重要と判断される「インサイダー取引の禁止」「反社会的勢力との関与、取引の禁止」など腐敗防止に関する事項も盛り込んでいます。コンプライアンス経営の理念および体制がより浸透するように、従業員を対象としたコンプライアンス研修を実施しています。

行動規範

1999年4月に制定した行動規範は、日本国内に視点を置いた内容であり、グローバル経営を展開する上で、内容そのものがそぐわなくなっていることから、2014年4月にニチレイグループ全体のコーポレートガバナンスの強化および法令遵守と倫理的な事業活動のさらなる徹底を図ることを目的として「国内外統一版の行動規範」を制定しました。主な改訂については、国連グローバル・コンパクトの4分野10原則なども参考にして「人権の尊重」を新たに項目立てして第一優先に位置づけています。また、グローバルコンプライアンスの視点で重要と判断される「インサイダー取引の禁止」「反社会的勢力との関与、取引の禁止」なども盛り込みました。

ニチレイグループの行動規範目次
(2014年4月改訂)

  1. 人権の尊重・労働に関する法令の遵守
  2. 環境保全への取り組み
  3. 法令および社内規程の遵守
  4. 会社財産の管理と保全
  5. 会社財産の私物化の禁止
  6. インサイダー取引の禁止
  7. 財務情報の信頼性の確保
  8. 情報の管理と利用
  9. 会社の利益と相反する個人の行為の禁止
  10. 公務員、取引先などとの不当な利益の授受の禁止
  11. 反社会的勢力との関与、取引の禁止
  12. 行動規範の遵守と報告・相談について
コンプライアンスの徹底への取り組み(行動規範の周知・教育活動)

ニチレイグループは、役員および従業員の高い倫理観によって、社会から信頼される会社として存続・発展していくことを目指しています。従業員一人ひとりの倫理観の醸成に関しては、2014年4月に行動規範を改正したことに伴い、従業員手帳にグループ経営理念に追加して行動規範も掲載し、いつでも確認できるようにしました。

また、従業員へソーシャルメディア利用ガイドブックの配布をしたり、行動規範事例集を分かりやすく、読みやすく工夫した啓発用スライド「あなたは大丈夫?」シリーズを、社内イントラネットに毎月シリーズ掲載をしています。

そのほか、グループ教育訓練規程にもとづき、各種e-ラーニングを実施し、教育・啓発を行っています。
今後も、コンプライアンス教育を継続していきます。

内部通報・相談制度

法令や社内規程に違反する行為、倫理上問題のある行為などに関する従業員からの通報・相談に応じるため、2003年10月から内部通報・相談制度(ニチレイ・ホットライン)を導入しています。
コーポレートガバナンス・コードで求められている「経営陣から独立した内部通報窓口を設置する」ことに対応するために、2015年度に内部通報制度を改正しました。それに伴い、従業員への制度周知徹底を目的に、事業場には周知ポスターを、従業員には「ニチレイ・ホットライン」携帯カードを作成し配布しました。

受け付けたすべての通報は、規程の定めに従い、事務局から経営トップへ報告するとともに、事実確認の調査と是正処置を行い、通報者へのフィードバックを行います(実名による通報の場合)。その際には、通報者保護のため、匿名性を確保し、通報を受けた側からの報復行為や不利益な取り扱いなどがないよう厳正に管理しています。