中期経営計画

中期経営計画「Compass × Growth 2027」

「Compass×Growth 2027」には、前中期経営計画「Compass Rose 2024」で取り組んできた社会的価値と経済的価値の向上とともに、長期経営目標「N-FIT 2035」の実現へ向け、ニチレイグループが社会にとって不可欠な存在として成長を遂げていくための想いが込められています。

グループ経営戦略

収益力の強化と資本効率の向上
1.競争優位領域の深掘とグループシナジーの発揮
  • チキン加工品・米飯類/冷凍食品物流プラットフォーム
  • 食品事業統合
加工食品事業では、チキン加工品と米飯類などの戦略カテゴリー、低温物流事業では冷凍食品物流プラットフォームを収益ドライバーとし、国内での確固たる地位を確立します。また、食品事業統合によりグループシナジーを発揮し、収益性の改善を確実なものにしていきます。
2.地域別戦略にもとづく海外事業拡大
  • 欧州、ASEAN、北米
欧州、ASEAN、北米においてオーガニックとインオーガニックによる事業成長を目指していきます。
3.人的資本経営の推進とグローバルガバナンス等の構築
  • 人財の確保・育成/エンゲージメント
  • 地域統括会社新設
持続的な成長を支える基盤として、人的資本経営の推進とグローバルガバナンス等の構築を進めていきます。

財務・非財務目標

財務目標

28/3
目標
25/3比 CAGR
売上高 8,000億円 979億円 4.4%
海外売上高比率 30.0% 6.4
ポイント
営業利益 560億円 177億円 13.5%
営業利益率 7.0% 1.5
ポイント
親会社株主に帰属する当期純利益 380億円 133億円 15.4%
EPS(※) 151.7円 54.3円 15.9%
EBITDA 835億円 209億円 10.1%
ROIC 8%以上
ROE 10%以上
※EPS:2025年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施したため、25/3実績は期首に株式分割が行われたと仮定し算定しています。

非財務目標

28/3 目標
従業員エンゲージメントスコア 75ポイント
人財投資額 16億円
CO2排出量削減率(Scope1+2) △27%
再生可能エネルギー率 53%
人々の“こころ”と“からだ”の健康や地球環境に対して付加価値を生み出す商品・サービス 800億円

財務戦略(キャッシュアロケーション・設備投資)

  • 営業キャッシュ・フローは、将来の成長に向けた主力事業への投資や株主還元に配分します
  • D/Eレシオは、財務健全性や資本効率性の観点から0.5倍を目安としつつ、インオーガニック成長で大規模な資金調達の必要性が発生した場合にはレバレッジを掛け負債を有効活用していきます
  • 設備投資は、海外では収益力向上に向けて投資を積極化するとともに、国内では食品事業と低温物流事業の求心力を加速させるための成長投資やサステナビリティ経営を促す環境投資を継続します
  • グローバル展開の加速に向けて、海外でのインオーガニック成長のための戦略投資を実施していきます
キャッシュ・イン 営業キャッシュ・フロー1,700億円 借入金の増減等 キャッシュ・アウト 設備投資1,270億円 株主還元365億~ M&Aなどの成長戦略300~500億円

エリア別投資額

3か年累計
国内 942億円
海外 328億円
合計 1,270億円

区分別投資額

3か年累計
成長投資 658億円
環境投資 137億円
その他 475億円
合計 1,270億円

セグメント別事業戦略

財務目標

セグメント 売上高 営業利益
25/3比 25/3比
食品事業 4,450億円 111億円 287億円 74億円
うち加工食品事業 3,650億円 534億円 263億円 75億円
うち水産事業 380億円 △207億円 13億円 △2億円
うち畜産事業 453億円 △221億円 12億円 1億円
うち調整額 △33億円 5億円 0億円 0億円
低温物流事業 3,120億円 337億円 226億円 69億円
不動産事業 50億円 △2億円 20億円 1億円
その他 583億円 518億円 46億円 35億円
調整額 △202億円 16億円 △19億円 △2億円
合計 8,000億円 979億円 560億円 177億円

事業別戦略

食品事業(加工食品事業、水産・畜産事業)

  • 加工食品事業と水産・畜産事業の統合によるグループシナジー発揮に向けた調達・販売機能の体制構築を加速
  • 【国内】戦略カテゴリーへの資源集中と業態別販売構成の見直し
  • 【海外】既存事業の基盤強化とインオーガニック成長機会の創出

低温物流事業

  • 【国内】次世代に向けた事業基盤整備と収益力強化
  • 【海外】欧州事業の持続的な成長とASEAN事業の飛躍に向けた整備

その他事業(バイオサイエンス事業)

  • 成長領域である分子診断薬事業における試薬の開発強化とグローバルでの販売拡大
  • 感染症抗原検査キットの製品競争力の強化と安定供給のための生産体制整備

株主還元

株主価値の最大化のため、配当方針を連結自己資本配当率(DOE)4.0%を下限とする累進配当に変更しました。

株主還元の推移

Compass × Growth 2027 前中期経営計画
配当金支払額 365億円~ 246億円
自己株式取得額 150億円
総還元性向 56%