ニチレイグループ中期経営計画「Compass×Growth 2027」について
各位
2025年5月13日
- 会 社 名
- 株式会社ニチレイ
- 代 表 者 名
- 代表取締役社長 大櫛 顕也
コード番号 2871_東証プライム
ニチレイグループ中期経営計画「Compass×Growth 2027」について
株式会社ニチレイ(代表取締役社⻑:⼤櫛顕也)は、2025年度から 2027 年度までの3年間を対象とするグループ中期経営計画「Compass×Growth 2027」を策定しました。本計画では、新長期経営目標「N-FIT(Nichirei Future Innovative Tactics)2035」の実現に向けて、収益力の強化と資本効率の向上を目指してまいります。
Ⅰ. 前中期経営計画「Compass Rose 2024」(2022年度〜2024年度)の振り返り
「Compass Rose 2024」では、社会的価値と経済的価値の向上を目指し、「主力事業の成長と低収益事業の改善」「投下資本利益率(ROIC)に基づく事業ポートフォリオ管理」「新たな価値の創造」「ESG対応の強化」に取り組みました。
加工食品事業では、戦略カテゴリーへの集中や高付加価値商品の展開に加え、コスト上昇に対する価格改定により、収益を拡大させました。また、低温物流事業においては、トラックドライバー2024年問題などを踏まえた基盤整備を進めるとともに、海外への積極的な投資を実施しました。水産・畜産事業では、構造改革の実行により課題であった収益性や資本効率の改善を図りました。
その結果、グループ全体の売上高、営業利益は過去最高となり、ROICも当初計画を上回ることができました。
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2024年度実績 |
増減 (対 当初計画) |
売上高 |
7,021億円 |
421億円 |
うち海外売上高 |
1,658億円 |
358億円 |
営業利益 |
383億円 |
13億円 |
親会社株主に帰属する当期純利益 |
247億円 |
2億円 |
EBITDA |
626億円 |
△24億円 |
設備投資額(3カ年累計) |
962億円 |
△238億円 |
ROIC |
7.4% |
0.4ポイント |
今後もコストの上昇など厳しい事業環境が見込まれるなか、競争優位のある領域への集中と 各事業の強みを活かしたグループシナジーの発揮による収益力の強化や、更なる成長に向けた 海外事業の拡大が課題と捉えております。
Ⅱ. 新中期経営計画「Compass×Growth 2027」(2025年度~2027年度)の概要
1.グループ中期経営戦略
―収益力の強化と資本効率の向上― 1.競争優位領域の深掘とグループシナジーの発揮 ・チキン加工品・米飯類/冷凍食品物流プラットフォーム ・食品事業統合 2.地域別戦略にもとづく海外事業拡大 ・欧州、ASEAN、北米 3.人的資本経営の推進とグローバルガバナンス等の構築 ・人財の確保・育成/エンゲージメント ・地域統括会社新設 |
「Compass×Growth 2027」には、前中期経営計画「Compass Rose 2024」で取り組んできた 社会的価値と経済的価値の向上とともに、新長期経営目標「N-FIT 2035」の実現へ向け、ニチレイグループが社会にとって不可欠な存在として成長を遂げていくための想いが込められています。
2.新中期経営計画のグループ連結目標数値
目標 |
増減(対 2024年度) |
|
売上高 |
8,000億円 |
979億円 |
海外売上高比率 |
30% |
6.4ポイント |
営業利益 |
560億円 |
177億円 |
親会社株主に帰属する当期純利益 |
380億円 |
133億円 |
EPS |
151.7円 |
54.3円 |
EBITDA |
835億円 |
209億円 |
ROIC |
8%以上 |
- |
ROE |
10%以上 |
- |
3.財務戦略
営業キャッシュ・フローと負債調達で得た資金は、企業価値の維持・向上のためのオーガニック成長、株主還元、インオーガニック成長の順に振り向けます。株主還元については、株主価値の最大化のため、「連結自己資本配当率(DOE)4.0%を下限とする累進配当」を実施するとともに、機動的な株主還元の手段として、資本効率や市場環境などを考慮のうえ自己株式の取得を実施します。D/Eレシオは、財務健全性や資本効率性の観点から0.5倍を目安にしていますが、インオーガニック成長のための戦略投資の必要が生じた場合にはレバレッジを掛け負債を有効活用していきます。
4.セグメント別の目標数値と戦略
<目標数値>
セグメント |
売上高 |
営業利益 |
食品事業 |
4,450億円 |
287億円 |
うち加工食品事業 |
3,650億円 |
263億円 |
うち水産事業 |
380億円 |
13億円 |
うち畜産事業 |
453億円 |
12億円 |
うち調整額 |
△33億円 |
0億円 |
低温物流事業 |
3,120億円 |
226億円 |
不動産事業 |
50億円 |
20億円 |
その他 |
583億円 |
46億円 |
調整額 |
△202億円 |
△19億円 |
合計 |
8,000億円 |
560億円 |
<事業別戦略>
食品事業(加工食品事業、水産・畜産事業) |
Ø 加工食品事業と水産・畜産事業の統合によるグループシナジー発揮に向けた調達・販売機能の体制構築を加速 Ø 【国内】戦略カテゴリーへの資源集中と業態別販売構成の見直し Ø 【海外】既存事業の基盤強化とインオーガニック成長機会の創出 |
低温物流事業 |
Ø 【国内】次世代に向けた事業基盤整備と収益力強化 Ø 【海外】欧州事業の持続的な成長とASEAN事業の飛躍に向けた整備 |
その他事業(バイオサイエンス事業) |
Ø 成長領域である分子診断薬事業における試薬の開発強化とグローバルでの販売拡大 Ø 感染症抗原検査キットの製品競争力の強化と安定供給のための生産体制整備 |
詳細は、「2025年3月期 通期決算・ニチレイグループ中期経営計画『Compass×Growth 2027』説明会資料」をご参照ください。
【本件の問い合わせ】
株式会社ニチレイ 広報IR部
Webページからのお問い合わせ:https://www.nichirei.co.jp/inquire
(メディアの皆様) 広報グループ/03-3248-2235
(機関投資家の皆様)IRグループ/03-3248-2113
以 上