ニチレイフレッシュ 鶏糞を利用した飼料米プロジェクトについて
プレスリリース 2009年
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平成21年10月20日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報道関係者各位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
株式会社ニチレイフレッシュ
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ニチレイグループの株式会社ニチレイフレッシュ(東京都中央区・代表取締役社長:長谷川 寿)は、平成19年5月1日に設立した子会社、株式会社ニチレイフレッシュファームから日常的に排出される鶏糞を加工した有機肥料を活用し、軽米町(岩手県九戸郡・町長:山本 賢一)、新岩手農業協同組合(以下、JA新いわて/岩手県岩手郡滝沢村・代表理事組合長:田沼 征彦)、および飼料会社である日和産業株式会社(兵庫県神戸市・代表取締役社長:中橋 正敏)と共同で循環型農畜産業を目指した飼料米プロジェクトを本年よりスタートいたしました。肥料化した鶏糞を使用した飼料米は本年5月に田植えを行ない、10月下旬より刈り入れを開始いたします。
平成19年11月1日より業務を開始したニチレイフレッシュファームでは、純国産鶏種「純和鶏」ブランドのブロイラーを常時約200,000羽養鶏しています。事業計画当初より、1日に約12トンも排出される鶏糞の有効利用策として肥料化を検討し、平成20年7月に高速鶏糞処理プラント【SK-I】を導入いたしました。 軽米町、JA新いわて、日和産業ご協力の下、この鶏糞由来肥料を使用して飼料米を育てていただき、それを純和鶏の餌として活用することで循環サイクルを確立、さらには国の減反政策によって稲作を断念した転作地および休有地の復活にも寄与できると考えております。
ニチレイフレッシュファームでは、通常60〜70日程度はかかる鶏糞の肥料化を敷地内のプラントで24時間掛からずに肥料化します。それをJA新いわて(軽米町)経由で農家各戸に販売し、飼料米を育てていただきます。秋に収穫した飼料米はJAライスセンターにて乾燥・脱穀処理を行った後、日和産業にて穀物飼料にブレンドされ、出来た配合飼料をニチレイフレッシュファームが購入し、純和鶏に給餌します。 今季、軽米町では飼料米用水田33ヘクタールを計画、その内の25ヘクタールがニチレイフレッシュファーム向けとなります。また33ヘクタールの内、約10ヘクタールが転作地および休有地から復活した稲作用水田に該当します。 ニチレイフレッシュファームでは25ヘクタール分の飼料米、約120トン(年間使用する餌の全体量は約8,000トン)を平成22年1月から使用を開始し、同年3月より飼料米で育てた純和鶏を1日約5,000羽出荷する予定です。
【飼料米水田】
「純国産鶏種 純和鶏」(原種名:純国産鶏種たつの)は独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場で育種改良された「小雪(こゆき)」と「紅桜(べにざくら)」の交配種で、65〜70日齢で出荷します。脂肪融点が比較的低く、焼き調理にも適しており、適度な歯ごたえとコクがあると評されております。 ブロイラーの多くは効率よく鶏肉を得られるよう、海外の育種会社において長い年月をかけて品種改良された交雑種の為、親鳥に当たる種鶏、祖父母に当たる原種鶏も交雑種であり、日本は99%を海外からの輸入に依存しております。平成18年実績ではイギリス、フランス、アメリカの3国から年間398,829羽と、前年実績の1,240,437羽からは67.9%減となっております。これは世界的な鳥インフルエンザの発生と、それに伴う発生国・地域からの種鶏及び原種鶏の輸入を日本政府が一時的に停止した為であり、今後とも鳥インフルエンザが発生した際には輸入停止のリスクがあると言われております。
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以上 |
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