ニチレイフーズ 農業生産法人テンアップファームと設立したベジポートLLPによる青果物流通拠点センターの建設について
プレスリリース 2008年
平成20年12月2日 | |||
報道関係者各位 | |||
株式会社ニチレイフーズ
|
|||
![]() |
|||
|
|||
![]() |
|||
ニチレイグループの株式会社ニチレイフーズ(代表取締役社長・相馬 義比古)は、農林水産省が進めている農業・食品産業競争力強化支援事業の一環として、『野菜低コスト供給パートナーシップ確立事業』への参画を決定し、農業生産法人・有限会社テンアップファームと提携、ベジポート有限責任事業組合(以下、ベジポートLLP)を2007年10月に設立、2009月4月からの営業開始を目指しております。この度、営業開始にあたり、ベジポートLLPは千葉県旭市内に集出荷・貯蔵・加工が可能な複合型の、青果物流通拠点センターを建設することを決定しましたので、お知らせします。 |
![]() |
1. | 同組合の狙い |
現在、日本の農業は後継者不足や高齢化の進展による労働力不足や過疎化の進展、安心・安全志向の高まりに伴う管理コストの増大、原油価格の上昇等による生産資材等の高騰など、さまざまな問題を抱えております。一方、当社は、素材に拘った食品メーカーとして、国内外を問わず、高品質な農産物の調達を行なってきました。また、近年の原材料価格の高騰、輸入食品に対する品質面・供給面での不安から、調達ルートのひとつとして国内農産物の調達強化が重要課題となってきております。この為、農産物の生産者とユーザーが共生の理念に基づき、国産野菜の新たな生産・加工・流通・販売の推進、低コスト化・高品質化・高付加価値化の推進、そして農業生産者の再生産価格の維持といった取組を通して、日本農業の再生に貢献しながら、国産野菜の長期的・安定的・継続的な調達を目指しております。この目的達成の為、国内農業生産現場に強い影響力を持ち、且つ先進的な農業生産者である(有)テンアップファームと共同でベジポートLLPを設立、この度、青果物流通拠点センターの建設を行います。 |
![]() |
2. | 同組合の概要 | ||||||||||||||
|
![]() |
3. | 青果物流通拠点センターの概要 | ||||||||
|
![]() |
4. | 事業内容 |
ベジポートLLPでは産地・小売間でのピストン輸送を可能にする「通いコンテナ」に対応した集出荷システムの整備を行い、生鮮野菜を量販店・青果店・外食・メーカー及び(株)ニチレイフーズの各食品工場向けに直接販売致します。これにより、農業生産・青果物の流通に関わる農家の労働時間及び資材コストの低減を目指します。また、付加価値を付けながら、全ての生産物を利用可能ならしめる加工施設の整備により、農業生産物の利用率の増大を図ります。同時にユーザーが求める、使いやすい野菜を作る為の新たな栽培管理手法の確立や、品種改良、そして安全・安心の為、農業生産のHACCPとも言えるGAP※に対応した生産管理、及び契約栽培の普及活動を行います。更にこれらの事業活動の中で、ベジポートLLPは完全循環のゼロエミッション(廃棄物ゼロ)を実現させる為の手段、環境配慮型「3R※※の農業」を目指します。 ※GAP(ギャップ)とは、Good Agricultural Practiceの略称で、トレーサビリティー、栽培管理、肥培管理を含めた総合的な農業行動規範のこと。 ※※3RとはReduce(不必要な資源の使用を極力抑え、廃棄物を減らす)、Reuse(再使用できるものを使い、使い捨てを減らす)、Recycle(廃棄物は出来るだけ外に出さずに処理する)。 |
![]() |
5. | 今後の予定 |
2008年12月 流通拠点センター建設着工 2009年3月 流通拠点センター竣工 2009年4月 営業開始 |
![]() |
6. | 取扱予定品目及び年間取扱予定数量 |
取扱予定品目:にんじん、トマト、ほうれん草 年間取扱予定数量:2,240トン(作付面積:約53ha) |
![]() |
<ご参考> 【農業生産法人 (有)テンアップファーム概要】 |
||||||||||
|
![]() |
【ベジポート旭センター完成予想図】 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|