1、新会社の狙い |
本年5月1日に(株)イシイとの合弁で設立した(株)ニチレイフレッシュファームでは、11月1日の仮オープンに向けて岩手県九戸郡洋野町に洋野農場を建設中です。独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場様が育種改良した原種鶏を(株)イシイにて交配・孵化・飼育し、そこで誕生した種鶏「純国産鶏種 たつの」を交配・孵化させたヒヨコを、ニチレイフレッシュファームで「純国産鶏種 純和鶏」として飼育・販売いたします。 |
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【会社概要】 |
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社名 |
:株式会社ニチレイフレッシュファーム |
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本社所在地 |
:東京都中央区築地六丁目19番20号 ニチレイ東銀座ビル |
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洋野農場所在地 |
:岩手県九戸郡洋野町種市第73地割142番47 |
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設立年月日 |
:平成19年5月1日 |
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資本金 |
:100百万円((株)ニチレイフレッシュ85%、(株)イシイ15%) |
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代表者名 |
:代表取締役 佐藤 実((株)ニチレイフレッシュ取締役副社長) |
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売上高 |
:1,000百万円(平成21年3月期見込) |
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従業員数 |
:15名(予定) |
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事業内容 |
:肉用鶏の飼育および販売、食肉の加工および食肉の販売、ひなの販売、
および附帯する一切の事業 |
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事業開始後は農場内の防疫管理を徹底させるため、部外者の立入を禁ずると共に、鶏舎内の温度・湿度等は最新のコンピュータ養鶏管理システムで行い、関係者の出入りも最小限に留めます。食品事業者による企業養鶏事業として、全工程にわたるトレーサビリティ管理による安全・安心のブランドとして付加価値を高めると共に、国内自給率アップの一助にもなると考えております。
「純国産鶏種 純和鶏」(原種名:純国産鶏種たつの)は兵庫牧場で育種改良された「小雪(こゆき)」と「紅桜(べにざくら)」の交配種で、65〜70日齢で出荷、末端販売価格はもも肉100g当たり200円程度を予定しております。この純和鶏は脂肪融点が比較的低く、焼き調理にも適しており、適度な歯ごたえとコクがあると評されております。12月には本格稼動に移行し、来年3月より販売開始を予定しております。将来的には年間150〜160万羽 の出荷規模を計画しており、平成21年3月期には10億円の売上高を目指します。 |
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2、日本の種鶏流通 |
現在、市場流通しているブロイラーの多くは、ヘテローシス(雑種強勢)を利用して効率よく鶏肉を得られるよう、海外の育種会社において長い年月をかけて品種改良された交雑種の為、親鳥に当たる種鶏、祖父母に当たる原種鶏も交雑種であり、祖々父母に当たる原原種鶏から曾孫に行き着いた時に最適な実用鶏に育つように計算されております。
日本の養鶏業では、一般に流通する肉用鶏の親鳥である種鶏、祖父母にあたる原種鶏の99%を海外からの輸入に依存しており、平成18年実績ではイギリス、フランス、アメリカの3国から年間398,829羽と、前年実績の1,240,437羽からは67.9%減となっております。これは世界的な鳥インフルエンザの発生と、それに伴う発生国・地域からの種鶏及び原種鶏の輸入を日本政府が一時的に停止した為であり、今後とも鳥インフルエンザが発生した際には輸入停止のリスクがあると言われております。 |
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<ご参考> |
【(株)ニチレイフレッシュ会社概要】 |
本社所在地 |
:東京都中央区築地六丁目19番20号 ニチレイ東銀座ビル |
設立年月日 |
:平成17年1月5日 |
資本金 |
:8,000百万円(平成19年3月期) |
代表者名 |
:代表取締役 長谷川 寿 |
売上高 |
:155,568百万円(平成19年3月期) |
従業員数 |
:327名(平成19年3月末) |
事業内容 |
:水産事業、畜産事業 |
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【(株)イシイ会社概要】 |
本社所在地 |
:徳島県徳島市国府町矢野485番 |
設立年月日 |
:昭和44年7月3日 |
資本金 |
:98百万円(平成18年12月期) |
代表者名 |
:代表取締役 竹内 正博 |
売上高 |
:5,700百万円(平成18年12月期) |
従業員数 |
:156名(平成18年12月末) |
事業内容 |
:国産原種鶏農場、雛の販売・種鶏の飼育、ブロイラー鶏飼育、オーガニックペットフード販売、
畜産用器具機材販売、ワクチン卵内接種機リース、インフルエンザ用ワクチン卵販売 |
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