平成15年7月14日 |
報道関係者各位 |
株式会社ニチレイ |
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株式会社ニチレイ(社長・浦野光人)は独立行政法人産業技術総合研究所(産総研、理事長・吉川弘之)と不凍蛋白の産業応用に関する共同研究を進めて参りましたが、この度、色素で着色した水溶液に不凍蛋白質を添加することにより、きれいな着色氷を作成する技術の開発に成功致しました。
不凍蛋白質(Antifreeze Protein:AFP)がもたらす氷結晶成長抑制の原理は既に知られているところですが、産総研生物機能工学研究部門が北海道産の魚のすり身から不凍蛋白質を精製する技術を開発し(特許出願済)産業スケールの生産に見通しが立ったため、2002年9月より同蛋白質の食品への応用に関して当社と共同研究を開始したものです。
通常、氷結晶は不純物を排除しながら成長する為、凍らせる水に色素を添加しても透明な氷しか作る事ができません。しかし不凍蛋白質を添加すると、同蛋白質の水になじみやすい部分が氷と結合して氷結晶の成長を妨げ、色素の氷からの排除を抑制します。このメカニズムを使うことで、水、色素、不凍蛋白質のみから成る水溶液を最大氷結晶生成温度帯をさける必要無しに凍結するだけで、きれいに着色された氷を作ることが可能となりました。
この結果から、不凍蛋白質には水溶液の溶質の凍結濃縮を抑制する優れた効果があることが確認されました。この凍結濃縮抑制効果は、様々な食品製造への応用が可能と期待されます。 |
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株式会社ニチレイ
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