イノベーションの歴史

社会課題に向き合いイノベーションを起こしてきたニチレイ

「日本冷蔵株式会社」(現在のニチレイ)が誕生したのは、太平洋戦争が終結した4カ月後の1945年12月でした。当時の大きな社会課題は「とにかく食べ物が足りない」ということ。多くの人々がいつもおなかをすかせていた時代でした。ニチレイの使命も「日本国中に食料を届ける」ことから始まりました。漁業に不可欠な氷をつくる製氷事業や、水産物・畜産物の調達・販売などに力を入れました。また、日本でいち早く、冷凍食品の開発にもチャレンジしました。
その後も、生鮮食品や冷凍食品をより遠くまで届けるため、低温を保って流通させる仕組み(コールドチェーン)の普及をリード。また、核家族や共働き夫婦が増えて「家事の時短」が求められると、調理冷凍食品のメニューの幅を広げ、電子レンジなど新しい機器の登場にも対応。よりおいしくより便利にと、進化させていきました。人手不足の深刻化が進む外食産業に対しては、現場の省力化を可能にするさまざまな業務用冷凍食品の提案でサポートしてきました。
ニチレイが現在まで成長を続けてこられたのは、常に社会の変化をとらえ、そのニーズに応えることでイノベーションを起こしてきたからだと言えます。

社会課題とニチレイの事業例

漁船用の氷がなくて、漁に出られない!

戦災でダメージを受けた製氷工場の復旧に尽力し、製氷事業を拡大

タンパク質が足りない!

畜肉の輸入事業を推進。また、畜産試験場を持ち、ブロイラーなどの育種や畜産飼料事業などにも取り組んだことも

食品の品質を保ったまま流通させたい!

冷蔵倉庫の大型化、冷凍トラックの自動車メーカーとの共同開発などで、コールドチェーンの普及をリード

忙しくて、家事に時間をかけられない!

冷凍食品のパイオニアとして、さまざまな調理冷凍食品を開発。黎明期には各地で冷凍食品の料理教室なども行い、普及にも尽力。「電子レンジでもおいしくできる冷凍食品がほしい」「健康にも気を配りたい」など、常に新しいニーズもキャッチ

これまでにニチレイが応えてきた社会課題は、主に「足りない」「不便」というような負の要素でした。その負の要素を取り除いて安定的に満たし、便利・快適を目指すことで、イノベーションを起こしてきました。しかし、その負の要素の大部分が解消され、飽食の時代とも呼ばれる現在は、目に見える課題に応えるだけでは、大きなイノベーションは望めなくなりつつあります。これからの時代に成長を続けていくためには、まだ誰も体験したことのない食の楽しさやおいしさなど、新たな価値の創造と提供が必要です。
そこでニチレイは、今後の新たな成長エンジンとなる新規事業を生み出すために、「ちょっと先の未来」に目を向けたのです。
「ちょっと先の未来」の課題を見定め、10年先までを視野に入れた長期的な視点で、ニチレイは新規事業開発に取り組んでいきます。