グループの品質保証 〜食品安全センターの取り組み〜

グループの品質保証

食品安全センターの取り組み

ニチレイグループでは、グループ品質基本方針および品質管理規程に沿って、各事業会社の事業内容に応じた品質保証活動を行っています。ニチレイ品質保証部食品安全センターでは、グループの検査・分析部門として、こうした各事業会社の品質保証活動が適正に機能しているかを検証するために、「製品監査検査」「ブランド審査」「生産工場の検査室監査」(※1,2,3)を実施しています。品質保証体制の仕組みの一つとして、食品安全センターが実施するこれらの検査は重要な位置づけにあり、この仕組みの厳格な運用が品質保証力の維持・向上に活かされています。さらに、事業会社が扱う中国産製品の安全性確保のため、中国山東省にある錦築(煙台)食品研究開発有限公司と連携し、原材料や最終製品の検査を実施しています。食品安全センターでは、国際的な試験所認定規格であるISO/IEC17025を取得し、また錦築でもISO/IEC17025に準拠したCNAS(※4)を取得しており、データの信頼性が確保されています。

※4 CNAS:China National Accreditation Service for Conformity Assessment Laboratory Accreditation Certificate
中国合格評定国家認可委員会実験室認可証書の略称

検査体制フロー

食品安全センターの役割

※1 製品監査検査

:年間計画に従って各事業会社が取り扱う製品に対して、グループの規格基準に適合しているかチェックするために、微生物、農薬や動物用医薬品の残留、食品添加物などの検査を実施しています。

※2 ブランド審査

:各事業会社が販売しようとする商品は、ニチレイ品質保証部がブランドポリシーの観点から工場審査と商品審査を行い、その審査に合格した商品だけが販売できる仕組みになっています。食品安全センターではアレルギー検査などの商品審査を担当しています。

※3 生産工場の検査室監査

:生産工場の検査室では、最終チェックとして、生産された製品がグループの衛生基準に適合しているか検査を実施します。食品安全センターでは生産工場の検査室に対して、検査技量の確認をしています。さらに、各種の研修会や、個別の指導も実施しグループ全体の検査レベルの維持・向上に努めています。

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安全性確保のための検査体制

安全性確保のための検査体制NaI(Tl)シンチレーション
スペクトロメータによる検査の様子

食品安全センターでは、冷凍野菜では残留農薬を、水産・畜産品とその加工品については、抗生物質、合成抗菌剤などの動物用医薬品を重点に検査を実施しています。分析結果は食品衛生法に適合しているか判断するのみではなく、たとえ基準値内であっても検出があったときは、事業会社にフィードバックすることで、現地での農薬管理、投薬管理が適切であったかなどを調査し、原因究明、基準超過の未然防止を図っています。

現在、農薬・動物用医薬品は400を超える項目数を検査していますが、微量の成分を測定するには高い分析技術が必要です。中国産製品についても、錦築(煙台)食品研究開発有限公司によって食品安全センターと同等レベルの検査を実施しています。農薬・動物用医薬品の検査については、食品安全センターと同社が連携することで、効果的な検査体制が構築されています。

また、2011年は東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能の食品汚染不安が広がりました。食品安全センターにおいても、ニチレイグループが扱う製品およびその原材料を対象にNaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータによるモニタリングを実施しています。

(株)ニチレイ 品質保証部 食品安全センター マネジャー
遠藤 英子

工場を対象とした衛生管理に関する研修会を企画・運営しています。座学と実践から学ぶことで、専門的な知識が身につくように工夫しています。ニチレイの目指す品質について共通認識を育てていきたいと思います。

生産工場の品質衛生管理向上のためのツール

生産工場では、日々製品や工場内環境を検査し、衛生管理に活かしています。このPDCAサイクルを回していくには、精確な検査を行い、データをまとめ、正しい知識をもとに判断していくことが大切です。

食品安全センターでは、これらのことについての教育や評価を行っています。専門的な内容が多いため、工場を直接訪問したり、研修会を開催したり、現場で直接対話することで、より実践的に理解を深めていただくよう努めています。

また、国内、および海外の生産工場に対する教育ツールの開発を行っています。例えば、今年度は検査手技に関するDVD(日本語・英語・中国語)を作成し、関係工場へ配布しました。

今後もさまざまな教育ツールを作成し、食品の製造・販売・流通に関わるすべての人が科学的な思考を積み重ねていける仕組みづくりを目指します。このことが生産性の向上や、品質保証力の維持・向上に繋がると考えています。

検査手技に関するDVD

この映像は、株式会社ニチレイが食品微生物検査の一部を紹介する目的で制作し たものです。この映像に関する全ての権利は株式会社ニチレイに帰属します。い かなる形であれ複製、改変、翻案、上映等の利用を禁じます。

 

株式会社ニチレイ

・音声なし

・再生時間1分45秒

・映像は「3.検体のサンプリング作業」のみ公開

国内生産工場の衛生管理に関する研修会の様子

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外部機関を活用した技能試験

外部機関を活用した技能試験

技能試験
(FAPAS®/FEPAS®)の流れ

食品安全センターの分析結果は、事業会社の事業に大きな影響を及ぼすことから、常に確実で信頼のおけるデータを出すことが求められます。そのため、食品安全センターは、外部機関が開催している食品検査の技能試験に参加しています。継続的に技能試験を受けることで、自分たちの検査レベルが適正であることを確認するとともに、現状の課題を発見した場合には分析方法の改善を図り、検査の精度をさらに高めていきます。

現在、参加している技能試験は、FAPAS®(食品化学分析技能試験評価スキーム)とFEPAS®(食品微生物検査技能評価スキーム)というプログラムです。ともに英国食料環境研究庁が開発した世界最大級の食品検査技能試験として知られており、世界の分析機関が自らの検査精度管理に活用しています。

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