ニチレイ CSRレポート2011 特集ー地球の恵みを余すことなく活かしきる|土の恵みを活かすために

特集ー地球の恵みを余すことなく活かしきる

ニッポンの食「お米」とともに――。ニチレイグループでは、米の利用可能性について真剣に取り組んでいます。米100%フライ用衣材の新規開発、飼料米を活用した養鶏事業の展開など、国内における食料自給率の向上や循環型農畜産業の確立に向けた取り組みを行っています。

 

ニチレイフーズ 米粉100%フライ用衣にの開発

ニチレイフーズでは主力素材である「お米」という素材を知り尽くし、さらに新たな価値を創出するため、これまで米粉の利用可能性について研究開発を重ね、いくつかの商品を市場に投入してきました。しかしながら、単なる小麦粉の代替としての利用だけでは、需要拡大に限界があり、米の新しい魅力を引き出す技術開発が必要と考え、今回の取り組みを開始しました。

既に小麦粉を使わずに米粉で作ったパンを原料とした米粉パン粉も流通していますが、米粉パンには酵母、食塩、油脂、糖などパンを作るために必要な米以外の他の素材が使われています。今回の技術では新製法により米100%でフライ用衣材を開発することに成功しました。今後、ニチレイフーズの業務用フライ商品での採用を含め、さまざまな場面での活用方法を検証し、米の需要拡大にさらに貢献してまいります。
ポイント1 米100%で作れるため国産米の積極的な活用ができます。さらに地域の米と主原料を使用したフライ商品を製造し、地域で消費するという地産・地消モデルへの発展も可能であるため、食料自給率の向上に貢献できます。
ポイント2 小麦粉で作ったパン粉とは異なる新しい食感が実現されています。
ポイント3 フライによる吸油を抑えることで、従来の小麦粉パン粉とは異なる新しい需要を喚起できると考えています。
ポイント4 米以外の穀物原料を使用し、風味付けや栄養面も考慮した衣材を製造することも可能で、国産農作物の利用拡大にも貢献できます。野菜などの素材を加えることで不足しがちな栄養素の摂取も可能。食育面でもこれまでにないフライ商品として学校給食会・栄養士の方々に理解され、児童・生徒への意識啓発を促すことができると考えています。
ポイント5 米を主食とする日本の食文化や、食の流通経路、消費についての理解を深めることが可能な食材です。歯ごたえのある新食感の衣なので、咀嚼を促し、音を感じ、しっかり味わえます。新しい食材を楽しみながら、食育に貢献できます。
 

ニチレイ労働組合 中央書記次長 富田 幸世

(株)ニチレイフーズ
研究開発部
技術研究グループ 
鎌形 潤一

お米100%にこだわり、ニチレイフーズらしい素材の開発を目標に取り組んでまいりました。社会貢献もできるこの素材の利用を検証し、新しいおいしさをお客様にお届けできるように、これからも取り組んでいきます。

 

このページの先頭へ戻る

フレッシュファーム 循環型農畜産業の取り組み

ニチレイフレッシュファーム洋野農場が、純国産鶏種「純和鶏」生産において、循環型農畜産業を目指し、JA新いわて農協様をはじめ、農家の方々と一緒に始めているプロジェクトです。農場で発生した鶏ふんを有機質肥料に加工し、それを施肥して「純和鶏」のえさとなる飼料米を育てる(「純和鶏」→鶏ふん肥料化→飼料米水田に施肥→飼料米は飼料に配合→「純和鶏」に給餌)という循環型サイクルを実現し、2009年春より岩手県軽米町にて25haの作付けよりスタートしました。
同年10月より刈り入れされ、約100トンの飼料米を収穫、2010年1月より「純和鶏」の飼料に配合し、給餌がスタートしました(飼料米を食べた「純和鶏」の流通は2010年3月より開始)。
新たに洋野町も加わり、作付け面積は軽米町と合わせ約4倍の100haに及ぶ規模となっています。
国内では採卵鶏に飼料米を給餌している例は各地で報告されていますし、肉用鶏においても期間限定や農場限定で与えられる例はあります。しかし、いずれも限定された取り組みです。今回のニチレイフレッシュ飼料米プロジェクトは、飼料米給餌による肉用鶏での連続生産から出荷の実現とともに、メーカーや流通企業を介して全国の生活者の元へ届けることを実現しています。 消費者の皆さまが、このプロジェクトで出荷された「純和鶏」をさまざまな食シーンで楽しんでいただけることで、その生産・出荷のサイクルがうまく回り、その結果、さらに多くの生活者の方に「純和鶏」をご支持いただけました。この飼料米プロジェクトは、飼料米の生産農家から全国の生活者の皆さままでが一つのサイクルでつながる画期的な取り組みです。

ニチレイフーズとニチレイフレッシュが
「フード・アクション・ニッポンアワード2010」を受賞

カビンブリ工場

表彰式での受賞挨拶
(相馬義比古前ニチレイフーズ
代表取締役社長)

食料自給率向上に寄与し、優れた取り組みをした事業者・団体等を表彰する「フード・アクション・ニッポンアワード2010」。
ニチレイフーズは、「米100%で製造した新食感フライ用衣材の開発」で、研究開発・新技術部門において最優秀賞を受賞しました。

またニチレイフレッシュでは、「飼料米プロジェクトで新たなビジネスモデルを構築」したことで、プロダクト部門優秀賞を受賞しました。
 

カビンブリ工場

飼料米の刈取り

飼料米プロジェクトでは、生(農家)と官(農林水産省・町役場)、民(メーカー・流通)のコラボレーションが生み出した、新しいビジネスモデルが評価されました

カビンブリ工場