産地での取り組み

自然や地域と共生した持続可能な調達

「こだわり素材」では、天然水産資源の乱獲防止の取り組みを行っています。「モーリタニア産壷たこ」では、漁場を荒らしたり、小さなたこを獲るなどの乱獲につながることが少ない「壷漁」のみにこだわり、品質の高いたこ原料を提供しています。また、「ブラジル産天然えび」「メキシコ産天然えび」では、政府の定めた禁漁期間や禁漁基準を遵守し、持続可能な漁業に努めています。

ニチレイフレッシュは常に安全で安心な食を安定的にお届けするとともに、資源や環境や社会の持続可能性を念頭に、今後も「こだわり素材」の開発や調達に取り組んでいきます。

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牛のメタンガス排出抑制(ニチレイフレッシュ)

牛、羊などの反芻動物は、エサを分解・消化する際、CO2の21倍もの温室効果があるメタンガスを胃の中で発生させ、体外に排出することが知られています。地球温暖化防止が世界的な課題となる中、ニチレイフレッシュは、牛が排出するメタンガスの抑制に取り組んでいます。

消化の過程でルーメン(1番目の胃)内の微生物の働きにより生成される水素は、メタン細菌によりメタンガスを生成しゲップとして体外に排出されます。牛にアマニ油脂肪酸カルシウム※1を与えると、ルーメン内の水素は、アマニ油脂肪酸カルシウム中の不飽和脂肪酸と結合して飽和脂肪酸となり、その結果メタンガスの発生が抑制される、という研究成果に着目し、2009年度より国内の農場で交雑種(オスの和牛とメスの乳牛の掛け合わせ)による動物試験を重ねてきました。

これにより、通常の肥育方法に比べて10%以上の環境負荷低減効果があること(2010年京都大学によるライフサイクルアセスメント手法による評価)、「オメガバランス」※2が改善されること、増体効果で肥育期間が短くなり飼料コストが抑えられること等が確認され※3、全国各地でアマニ油脂肪酸カルシウムを用いた飼育プログラムで生産した牛肉の販売を展開しています。また交雑種に加え、和牛やホルスタイン種(オス)にも拡大して生産に取り組んでいます。

  • ※1 アマニ油脂肪酸カルシウム:α-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)を豊富に含むアマ二の種子から抽出した油とカルシウムを結合させたもの。
  • ※2 オメガバランス:人の体に必要な必須脂肪酸のなかでも特に重要な「オメガ6系(n6)脂肪酸」と「オメガ3(n3)系脂肪酸」のバランスのこと。
  • ※3 「環境負荷低減型でn6/n3比に優れる低コスト牛肉生産技術の開発」茨城県常陸大宮地域農業研究・普及協議会(2011年発行)

牛の体内でのメタンガス発生の仕組み

牛の体内でのメタンガス発生の仕組み

地球環境に与えるインパクト評価

地球環境に与えるインパクト評価

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飼料・肥料を積極的に再生し、「循環型農畜産業」を推進

工場や食品素材の生産現場で排出される食品残渣や鶏ふんなどを、飼料や肥料に再生すれば、廃棄物を削減し、資源として有効活用できます。しかし、そのためには、再資源化された飼料・肥料が実際に使われることが必要です。

ニチレイグループは、食物から再資源化した飼料・肥料を使って食物を生産し、これを人間や家畜が食べる循環サイクルの確立を目指しています。純国産鶏種「純和鶏」の養鶏場として設立した(株)ニチレイフレッシュファームでは、地域の関係者と連携を図りながら、鶏ふんを活用した地域循環型の生産体制の構築に取り組んでいます。

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10年超にわたる「生命(いのち)の森プロジェクト」の取り組みとともに
「北カリマンタン 海と森の保全プロジェクト」を推進
〈WWFインドネシア・WWFジャパンとの連携〉

インドネシア・北カリマンタン州が直面している豊かな海と森の環境課題

インドネシアのカリマンタン島にある北カリマンタン州はいま、農園や植林地、えびの養殖池の開発などで深刻な自然破壊に直面しています。豊かな水と平坦な地形で養殖に最適な沿岸地域は、えびの養殖池が急増して森林やマングローブが次々に伐採されてきました。この海と森の環境が大きく変化したことにより、貴重な野生生物が絶滅の危機にさらされています。

インドネシア・北カリマンタン州が直面している豊かな海と森の環境課題

「生命(いのち)の森プロジェクト」を発展させ、持続可能な海産物の認証の取得へ

ニチレイフレッシュは、マングローブの減少を危惧して、調達先のPT. Mustika Minanusa Aurora(MMA)社および北カリマンタン州タラカン市と共同で2006年に「生命の森プロジェクト」を開始しました。環境負荷の低い粗放養殖えびを販売した収益の一部をMMA社の「マングローブ基金」に寄付し、植樹活動を行うなどタラカン市の生態系の保全に貢献してきました。

「生命の森プロジェクト」を発展させ、持続可能な海産物の認証の取得へ

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環境と水産資源の保全につながる“あさり漁業”の改善のために
「黄海エコリージョン保全プロジェクト」を積極的に支援
〈WWF中国・WWFジャパンとの連携〉

中国と朝鮮半島に囲まれた黄海が直面している環境と野生生物の現状と課題

世界有数の大陸棚を持ち、沿岸に数多くの干潟が広がっていた黄海は、豊富な漁業資源に恵まれた渡り鳥の飛来地でもあります。しかし、過去50年の間に、埋め立てや干拓などの開発によって、沿岸湿地が大きく失われました。また、豊富な水産資源は乱獲によって大幅に減少してしまいました。干潟の開発は渡り鳥の飛来にも影響があり、生物多様性の面でも大きな問題となっています。

中国と朝鮮半島に囲まれた黄海が直面している環境と野生生物の現状と課題

調達先企業の"あさり漁業改善プロジェクト"への支援を通じて環境と水産資源の保全に貢献

ニチレイフレッシュは、WWF中国およびWWFジャパンと協力して「黄海エコリージョン保全プロジェクト」を展開しています。鴨緑江河口沿岸域で、手掘りまたは低圧ポンプを使って収穫するあさりの「漁業改善プロジェクト」への支援を行うことで、環境と水産資源の保全に貢献しています。さらに、プロジェクトを通じてMSC※の認証取得を目指すとともに、黄海の生物多様性保全にも取り組んでいます。
※MSC:Marine Stewardship Council 持続可能な天然水産物の認証

調達先企業の"あさり漁業改善プロジェクト"への支援を通じて環境と水産資源の保全に貢献