UPM社(フィンランド)との日本市場における3D細胞培養関連試薬の販売に関する業務提携について

2020年3月16日

各位

株式会社ニチレイバイオサイエンス


 

UPM社(フィンランド)との日本市場における3D細胞培養関連試薬の販売に関する業務提携について

 

 

株式会社ニチレイバイオサイエンス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:武永 正人)は、UPM Biomedicals(本社:フィンランド ヘルシンキ 以下「UPM社」とする)と、202031日に、日本におけるUPM社製の3D細胞培養関連試薬の販売契約を締結しました。

 UPM社は、フィンランドの大手林業会社UPM-Kymmene Corporationのバイオメディカル製品部門であり、ハイドロゲル製品のGrowDex®シリーズをグローバルに展開しています。今回の販売契約の対象はGrowDex®シリーズ全般となります。

 
  GrowDex®シリーズは植物由来の天然ハイドロゲルセルロースであり、細胞外マトリックス(ECM)を模した構造を持っています。ライフサイエンスの研究分野では、樹立細胞や生体から採取した細胞を用いた細胞培養実験が多く試みられますが、ここにGrowDex®を用いることにより、三次元培養環境を提供し細胞の成長と分化をサポートすることから、より生体に近い条件での実験結果が得られることが期待されます。

GrowDex®は動物由来原料不使用という特徴を持ち、取り扱いが非常に簡便な試薬です。既存の培地に添加するだけで細胞の足場となり、スフェロイドやオルガノイドの形成を促すことが可能なため、in vitro研究とin vivo研究のギャップを埋め、例えばがん細胞研究、個別化医療、再生医療、Organ-on-a-chip、および創薬研究等での利用が期待されています。

 

近年、日本の細胞生物学研究分野では、3D細胞培養およびオルガノイド研究が急速に注目されています。ニチレイバイオサイエンスは数十年にわたる培地・血清製品の販売活動を通じて、この分野に確固たるネットワークを有しております。UPM社のGrowDex®の販売を通じ、先進的な細胞培養手法を提供し、研究者の方々の研究活動をサポートいたします。

 

GrowDex®の商品情報についてはリンクをご覧ください。<製品情報>

UPM社の製品カテゴリの詳細についてはwww.upmbiomedicals.comをご覧ください。

 

<企業情報>

UPM

UPM社は、UPM BiorefiningUPM EnergyUPM RaflatacUPM Specialty PapersUPM Communication Papers、およびUPM Plywoodの6つの事業分野にわたって、再生可能なバイオ燃料、電力、ラベル素材、パルプおよび特殊紙、印刷・オフィス用紙、合板・木材・バイオ複合材などを扱っています。世界中で約19,000人々の従業員を有しており、年間売上高は約105億ユーロです。株式はNasdaq Helsinki Ltd.に上場しています。

UPM Biofore - Beyond fossils. www.upm.com

 

株式会社ニチレイバイオサイエンス

ニチレイバイオサイエンスは、ニチレイグループの持株会社体制への移行に伴い、20054月に分社化した事業会社です。ニチレイは1980年代に米国などから細胞を培養するためのウシ胎児血清を輸入したことを端緒にバイオサイエンス事業に参入しました。現在、ニチレイバイオサイエンスは、免疫関連技術に基づいた免疫組織染色製品や、インフルエンザウイルスを含む各種迅速診断キットの製造・販売、化粧品・健康食品の機能性材料の製造・販売、細胞培養用動物血清および培地の販売等を行っております。

 

<本件の報道に関するお問合せ先>

株式会社ニチレイ/グループコミュニケーション部 広報グループ

104-8402 東京都中央区築地 6-19-20 ニチレイ東銀座ビル

TEL 03-3248-2235 FAX 03-3248-2233

 

<本件の製品に関するお問合せ先>

株式会社ニチレイバイオサイエンス/バイオ医薬品原料事業部

104-8402 東京都中央区築地 6-19-20 ニチレイ東銀座ビル

TEL 03-3248-2207(ダイヤルイン) FAX 03-3248-2243