ニチレイフーズ 生活習慣病患者・予備群の方向けの配食会社を合弁で設立する件

プレスリリース 2007年

平成19年10月31日
報道関係者各位
株式会社ニチレイフーズ
ニチレイフーズ
生活習慣病患者・予備群の方向けの配食会社を合弁で設立する件
ニチレイグループの株式会社ニチレイフーズ(代表取締役社長 相馬義比古、以下 ニチレイフーズ)は、三菱商事株式会社(代表取締役社長 小島順彦、以下 三菱商事)と合弁で、在宅生活習慣病患者及び生活習慣病予備軍に向けた特別用途食品、カロリー・塩分コントロール食の配食会社を設立し、業務を開始いたしましたのでお知らせいたします。
1. 生活習慣病とその対策をめぐる状況
近年、生活環境の変化や高齢化の進展に伴い、疾病における生活習慣病の割合が増加しており、大きな社会問題となっております。国も「健康日本21」や健康増進法の制定、健康保険法における保健事業の実施に関する指針の制定・施行などを通じて、食事や運動等の生活習慣の改善を主要な柱とした対策に乗り出しています。
健康保険組合等の健康保険の保険者は、平成20年4月以降、内臓脂肪型肥満に着目した検診(特定検診)及び保健指導が義務化されたのに伴い、保健指導をどのように展開するか模索を始めており、保健指導のアウトソーシングや食事や運動プログラムの提供を含む新たなビジネスチャンスが広がりを見せています。
2. 会社設立の背景と期待
既にニチレイフーズにおいては、主としてカロリー調整を施したウェルネス食品(糖尿病食やカロリー・塩分コントロール食「気くばり御膳」シリーズを中心とする)事業を、上記環境を背景とした成長事業と位置づけ、生活者へこうした商品を直販する株式会社ニチレイフーズダイレクトの設立や商品ラインナップの拡充、積極的な広告展開によるプロモート等を通じて、注力してまいりました。現在では健康に敏感な生活者を中心に、着実に顧客を増やし、業界平均を超えるリピート率を達成し、売上高は順調に推移しています。
一方で糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームにおいてはカロリーや塩分がコントロールされた栄養バランスの良い食事の摂取が必要ですが、カロリーや塩分、栄養成分の計算や調理は在宅で治療している患者や家族にとって大変な負担になっています。
今回の新会社は、糖尿病食などカロリーや塩分調整済みの商品、たん白制限食などを通じて培ったニチレイの成分コントロール技術や多彩なメニュー展開力と、医療関連事業において豊富な実績を有する三菱商事の幅広いチャネル提供力を活用することにより、生活習慣病患者及び予備群に向けて、高品質かつ充実した商品及びサービスを着実にお届けできる新しいタイプの事業展開を目指しています
提供される商品は当面ニチレイフーズのウェルネス食品が中心で、順次オリジナル商品の強化を図ります。ここで醸成されたニチレイフーズブランドへの信頼感から、大きな相乗効果が生まれることを期待しています。2009年度におけるニチレイフーズの健康価値事業の売上高は100億円を目指しております。
3. 新会社の概要
社名 株式会社スマイルダイナー
  代表者 代表取締役社長     宮本 善之(ニチレイフーズより出向)
 
代表取締役副社長   谷 紀輝(三菱商事より出向)
  資本金 4億円
  設立 2007年8月24日
  出資比率 ニチレイフーズ51% 三菱商事49%
  従業員数 約10名(ニチレイフーズより3名、三菱商事より1名が出向)
  事業開始 2008年1月
  目標数値 売上高 23億円(2009年度)
4. 本件に関するお問い合わせ先
株式会社ニチレイ 広報IR部 03-3248-2235
以上