食品工場におけるCO2削減

食品工場におけるCO2削減

ニチレイフーズの食品工場(関係会社含む)では、安全・安心な商品の生産を行うために、加熱や冷凍、保管の過程での徹底した温度管理や設備の充実を図るとともに、さまざまな環境課題にも取り組んできました。CO2排出量の削減については、日々の省エネ活動や新しい技術、高効率な設備の導入など継続的に取り組んでいます。

液体燃料(重油・灯油)から都市ガスへの燃料転換

長崎工場と船橋工場では、ボイラー燃料として使用していた重油・灯油の燃料転換を、長崎工場は2012年8月、船橋工場は2013年1月に実施しました。この2工場の取り組みにより2100トンのCO2を削減することができます。

長崎工場の燃料転換

長崎工場では、ボイラーで発生させた蒸気を各生産ラインへ供給し、ブイヨンの濃縮、春巻やかき揚げの揚げ油の加熱に利用しています。

2012年度はボイラー燃料を重油から都市ガスに転換するとともに、新たに導入した高効率ボイラー(運転台数および各ボイラーの燃焼を自動的に制御する)に切り替えたことにより工場の稼働に見合った無駄の少ない運転が可能になりました。この燃料転換と効率運転の取り組みによりCO2排出量は年間833トン(長崎工場総排出量の13%)削減されます。また排ガス中のNOxは4.2トン削減、SOxは36.4トン削減されます。

当初はタンクローリーによる都市ガス供給を想定し、必要な設備を工場敷地内へ設置するための条件をクリアすることが難しく、都市ガス化を断念していました。

しかしながら、ガス会社と何度も調整を重ね、遠方から敷地内へのガス配管供給が可能となり、やっと計画を実現することができました。

稼働後は、ボイラーの燃焼データ分析結果をもとに、より工場の稼働に適したボイラー運転パターンを設定し、さらに省エネ効果アップにつなげています。

※1 NOx:一酸化窒素(NO)・二酸化窒素(NO2)など窒素酸化物の総称。自動車の排ガスや工場設備などから発生し、大気汚染の原因となる。

※2 SOx:一酸化硫黄(SO)・二酸化硫黄(SO2)など硫黄酸化物の総称。大気汚染の原因となる

(株)ニチレイフーズ白石工場 技術グループリーダー
櫻井 哲也
(2013年4月に長崎工場より転勤)

これまで、冷凍冷蔵電力削減や蒸気ドレン回収に着目し、省エネの効果刈り取りを進めてきました。今回、燃料の種類を変えるという新たな視点を持てたことで、敷地内へのLNG配管供給が可能になり、ボイラー設備で発生するCO2を大幅に削減することができました。

これからも引き続き、さらなるCO2排出量・エネルギー使用量削減に挑戦していきたいと思います。

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できるだけ使わない(省エネ)

省エネ設備の導入

白石工場の取り組み

LED照明の導入

船橋工場 LED照明に照らされたNマーク 船橋工場 LED照明に照らされたNマーク

2008年度からLED照明設備の調査やテストに取り組み、順次導入を進めています。

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再利用する

排熱の利用

生産ラインで使用される冷却水製造設備(チラーユニット)の運転時には大量の排熱が発生しますが、これまでは何も利用されずに大気に放出されていました。

船橋工場ではチラーユニット入替えにあたり、その排熱を有効利用するためにヒートポンプを導入しました。

ヒートポンプで取り出した排熱は、洗浄時に使用する温水の予熱に利用されるため、温水製造時に必要な燃料使用量が削減され、CO2排出量を年間100トン減らすことができました。

この取り組みは、一般社団法人日本電気協会関東支部の主催する平成24年度関東地区電気使用合理化委員会委員長表彰のエネルギー管理優良事業者等最優秀賞を受賞しました。

船橋工場のヒートポンプ

表彰状

廃食用油の再利用

中冷の廃食油ボイラー

(株)中冷では、揚げ工程に使用した廃食用油をボイラー燃料として再利用する取り組みを2006年度より実施しています。これにより、化石燃料を使用した場合に比べ、CO2換算で年間14トン分の削減効果を上げています。

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自然の力を活かす

地中熱の利用

中冷では、地中にパイプを埋め、地中熱で外気を温調する設備を導入し、夏の冷房、冬の暖房に活用しています。

太陽光の利用

船橋工場と(株)ニチレイ・アイスでは、太陽光発電設備を設置しています。さらに船橋工場では、屋根の上に設置したドームで太陽光を効率良く引き込み、建物内の直接照明として利用する設備も2009年度から導入しています。

屋根の上のドーム

室内

緑化の取り組み

CO2削減の取り組みとして、排出量を減らすとともに、その吸収源を育てていく活動にも取り組んでいます。敷地内の緑地を管理するほか、近隣の方々とともに植林や花植え・草取りなどの活動にも参加しています。

関西工場の緑化

食品工場におけるCO2のまとめ

省エネや廃熱の再利用、太陽光の利用などの取り組みを進めた結果、2012年度で約4,000トンのCO2を削減しました。これは、2010・2011年度で実施した取り組みの継続効果を含めたもので、2009年度比で6.1%の削減となります。

2013年度も、新たな施策を実施し、さらなる環境への取り組みを推進していきます。

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