ニチレイ CSRレポート2010 食の安心安全|ニチレイフーズの品質保証

食の安全・安心

ニチレイフーズの品質保証

調達段階での原材料管理

〈工場診断〉

ニチレイフーズ素材調達部原料グループの統括のもと、製品の生産工場が「原料メーカー工場診断シート」に沿って原材料供給業者の工場を診断します。原材料供給業者は、この診断に合格することが取引開始の条件となり、取引開始後も工場診断評価点に応じた指導を受け、改善を進めることを義務づけられています。

さらに、素材調達部と品質保証部が協同で重点業者を選定し、工場診断を実施することで、より高い精度で原材料管理を行っています。

〈原材料規格証明書〉

3次原材料まで遡って調査し、原材料に含まれる素材の配合割合、衛生規格・製造工程などを管理しています。生産工場、素材調達部で複数のチェックを受けて原材料規格証明書を発行し、データベースに保存。現在、約6,000件が保管され、商品仕様書の作成やお客様からのお問い合わせ対応などに活用されています。新規原材料の購入に当たっては、工場診断とこの証明書を確認し、サンプルをチェックしたうえで選定しています。

〈原材料供給業者との取り組み〉

主要原材料供給業者と原材料品質向上に取り組むSP(Supplier Partner)会を通して、原材料品質に関するニチレイフーズの要求事項を明確に示し、確実な実践につなげています。

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生産段階での品質管理

食品衛生・安全の各種関係法規およびニチレイフーズの専門ノウハウを反映した品質管理規程に基づき、生産時の品質を管理しています。さらにISO9001とHACCPをベースにした管理手法を取り入れ、生産品目ごとの製造仕様書と工程管理基準書を作成。全工程の詳細な手順・条件を定めた標準作業を用いて生産を行っています。

また、主にトレーサビリティ用に自社開発したPAS(Product Assistance System)を直営工場に展開しています。これにより、トレースの仕組みが電子化され検索のスピードアップが図れるとともに、現場に入力用パソコンを持ち込んで作業動作のチェックも行えるため、作業管理の精度が向上しました。

これらの仕組みは、毎月生産工場で行われる品質保証委員会で適合性を検討されるほか、品質保証部、管理部による内部監査、およびAIB※(米国製パン研究所)等外部の食品安全監査と、ISO認証機関の監査を受けています。

  • ※AIB(米国製パン研究所):独自の食品安全統合基準に基づき、食品工場の安全衛生レベルを監査・指導する国際機関で、監査の80%を生産現場の管理状態の確認に置く点が特徴。2001年度時点で世界78カ国、米国において年間11,000食品工場(製パン工場は10%)の監査を実施している。

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お客様への情報開示

ニチレイフーズでは、2003年8月より商品情報の総合管理システムを運用しています。品質保証の専門的なお問い合わせに対応するため、品質保証部の下にお客様へ開示する情報を取りまとめる品質情報センターを設置。データベース化された情報をもとに、お客様への情報提供を行っています。また、データベース登録された原材料情報・商品情報は、お客様への「商品ご案内書」としても使用されています。

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「ニチレイフーズの品質管理体制」

「ニチレイフーズの品質管理体制」

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品質情報センター

食の安全・安心への社会的関心が高まるなか、ニチレイフーズでは、各原材料供給業者から取得した原材料規格証明書、商品情報、製造仕様書などをもとに、商品・原材料に関わる品質情報をデータベースシステムとして構築し、品質保証部品質情報センターにて管理しています。このシステムによって開発部門、生産部門および営業部門が商品情報を社内共有するとともに、原材料の品質に関する事故(異物混入、法律違反など)が発生した場合にも、システムの検索機能を使って、当該原材料の有無、当該原材料が配合された商品特定を瞬時にトレースバックできる体制を整えています。

また、「迅速かつ、正確な情報発信」をモットーに、社外お取引先様との品質系情報の授受についても効率化を進めています。データベースシステムから自社商品情報をお取引先様規定の様式に変換・転記するシステムを導入し、一部運用を開始しています。

さらに、GCI-J傘下※の「品質系情報標準化項目ワーキンググループ(加工食品)」に、小売・卸売業・メーカー有志企業のひとつとして参加。品質系情報の標準項目(品質230※)を定義し、品質230を装備した標準様式を使うことで、品質系情報授受の負荷軽減を図る取り組みを積極的に進めています。

商品情報システム画面

商品情報システム画面

  • ※GCI-J:日本GCI推進協議会(略称:GCIジャパン)。消費財の製・配・販三層による標準化推進組織(民間団体)
  • ※品質230:2009年3月に制定された「品質系情報標準項目(加工食品)Ver.01」230項目(略称:品質230)

「商品情報管理の概要図」

「商品情報管理の概要図」

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CSR調達の取り組み

ニチレイフーズは、ニチレイグループ「6つの責任」の考えに基づき、取引にあたっては、下記5項目を基本方針として掲げています。

  • (1)私たちは、複数のお取引先様に対して公平に窓口を開放します。
  • (2)私たちは、国内外の諸法規を遵守し、企業倫理に基づいた公正な取引をおこないます。
  • (3)私たちは、調達活動を通じて得た情報は厳格に管理します。
  • (4)私たちは、環境への影響に十分配慮します。
  • (5)私たちは、市場ニーズに応えるためQCD(品質、コスト、供給)を追求します。

調達段階での社会的責任を果たすため、取引先であるパートナー企業のご支援・ご協力のもと、以下の6要件について遵守を求めています。

  • ニチレイフーズに供給する製品の品質、価格、納期が適正水準にある。
  • 基本的人権を尊重し、従業員の労働安全確保に努める。
  • 環境に配慮した製品・サービスの提供に努める。
  • 公正な事業活動を行い、法令を遵守する。
  • 情報は適切に管理するとともに、事業活動に関わる情報の適時・適切な開示に努める。
  • 企業市民として、社会貢献活動に取り組む姿勢がある。

パートナー企業と連携してCSRの取り組みを推進することによって、一層の安全・安心の確保、事業活動における環境負荷削減を進めると同時に、パートナー企業とともに相互の企業価値向上を目指していきます。

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米国産ハッシュドポテトの回収

2009年12月、ニチレイフーズが輸入・販売する米国産ハッシュドポテトの一部で、収穫された原料ポテトに混入していたと考えられるプラスチック片が、選別工程においても除去しきれなかったため、最終製品に混入している可能性があることが判明し、自主回収を行いました。

お客様にご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、謹んでお詫び申し上げます。幸いにも本件による健康被害発生の報告はございませんが、今後このような事態が再び発生することのないよう、品質管理体制の一層の強化に努めてまいります。