ニチレイ CSRレポート2010 特集ー地球の恵みを余すことなく活かしきる|海の恵みを活かすために

特集ー地球の恵みを余すことなく活かしきる

生命の源である「食」を守っていくために、地域の方々やパートナーの皆さまと協働で、
廃棄されてきた食物を資源として有効活用し、新たな価値を生み出す活動を通じて
自然の恵みを地球に還元する循環型社会の実現を目指しています。

海の恵みを活かすために

未利用魚を活用した水産加工品

京都府漁業協同組合連合会

京都府漁業協同組合連合会
販売部 部長 今井 昭敏様

この取り組みは、水揚げされたもののうち、小さいなどの理由から食用として規格外となり、主に飼料になってしまう魚を加工し、学校給食向けに供給していこうというものです。

今回の活動を通じて、学校給食が大きなマーケットであることに気づくとともに、学校側から「水産物を使いたいのにどこで買えば良いのかわからなかった」、「京都にも給食用の水産物があったの?」といったお問い合わせがあり、今後はマーケティングとPRに力を入れていく予定です。

漁獲されてもサイズがそろっていない、食用としての知名度が低いなどの理由から、廃棄されたり飼料用に使われて食卓には上りにくい「未利用魚」という水産資源を、ニチレイフーズの加工・冷凍技術を用いて商品化し、販売する試みを行っています。

取り組みを開始した2009年度は京都府漁業協同組合連合会と協働し、舞鶴港など京都府内で水揚げされた小型の魚(アジ、サバ、サワラ等)や骨が大きかったり、とがったりして食べにくい魚(アカガレイ等)の未利用魚を、フライや唐揚げ、煮物料理などに加工。京都府内の学校給食事業者向けに販売し、地産地消のサイクル構築を目指しています。

小型の魚はそのまま揚げることで、また骨が大きく食べにくい魚はニチレイフーズが保有する「骨丸」技術を活用することで、カルシウムの効率的な摂取にもつながり、栄養面で特に学校給食関係者から評価を得ています。

また、唐揚げの衣として小麦粉の代わりに米粉を使用するなど、国産農産物の消費拡大にも寄与。さらに、地元の水産物に対する児童・生徒の知識と理解を深めることで、食育活動への貢献も期待されています。この試みが評価され、「FOODACTION NIPPON アワード2009プロダクト部門優秀賞」を受賞しました。

「未利用魚を活用した取り組み」

「未利用魚を活用した取り組み」

京都サバの唐揚げ(米粉)

京都サバの唐揚げ(米粉)

一方で未利用魚は全国的な水産資源活用の課題であることから、京都府以外の国内生産者・卸売事業者との未利用魚活用の取り組みも進めています。現在は、国内未利用魚を中国で加工し、国内の惣菜・外食ルート向けに販売を開始しています。

今後は取り組み地域の拡大を図るとともに、他の未利用魚種に応じた加工方法、メニューの開発、提案を行い、水産資源の有効活用へのさらなる貢献を目指します。