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キャリア座談会

「食品会社」の枠に収まらない。

ニチレイで描けるキャリアとは。

“ニチレイ”といえば、食品会社というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし、ニチレイはグループとして各領域への展開を行っており、
その多彩さは、入社後の選択肢の広さにつながっています。
ニチレイグループで働く社員たちは、どのようなキャリアを歩み、
どのようなビジョンを思い描いているのでしょうか。
ニチレイの各グループで活躍する5名の社員に語ってもらいました。

長坂 彩子
ニチレイフーズ
研究開発部 研究開発技術グループ
長坂 彩子
応用生物学専攻修了
2008年入社
野口 亮介
ロジスティクス・ネットワーク
リテール事業部
野口 亮介
生物資源環境科学府修了
2009年入社
村井 峻
ニチレイ
(出向ニチレイビジネスパートナーズ)
村井 峻
経営学部卒
2010年入社
鈴木 良平
ニチレイバイオサイエンス
分子診断薬事業部 企画グループ
鈴木 良平
基礎工学研究科生物工学専攻修了
2011年入社
手塚 むつみ
ニチレイフレッシュ
広域営業部
手塚 むつみ
都市教養学部卒
2014年入社

さまざまなフィールドに広がる
ニチレイグループの事業

座談会の様子 手塚 むつみ
座談会の様子 村井 峻

今日はキャリアについて語る座談会ですが、ニチレイは単なる食品企業に収まらないさまざまな事業を展開しており、積めるキャリアも多彩です。今日の出席者もそれぞれ異なるカンパニーに所属しているので、まずは、これまでどんなキャリアを歩んできたのかを紹介しませんか?

では、いちばんキャリアの浅い私から話しますね。私の所属はニチレイフレッシュの広域営業部です。入社後3年間は東日本支社加工品グループで生協、量販店向けに国産・輸入加工品の仕入・販売を担当しました。4年目からは現部署でコンビニエンスストア向けに輸入豚肉の販売を行っています。新しいメニューの提案や、お客さまのご要望に合わせた商品開発を行い、輸入豚肉の販路と販売拡大をめざしています。営業に任される業務範囲は広く、新商品の企画立案から納品までのスケジュール管理、フォローまでを行います。

私はニチレイバイオサイエンスで分子診断薬の企画・製品提案などを担当しています。入社1年目から7年目までは研究開発部で一次抗体製品や自動免疫染色装置の開発、製薬企業との協働によるコンパニオン診断薬の開発などに取り組みました。8年目から分子診断薬事業部企画グループに配属となり、病院や検査センターなどで使用される、体外診断用医薬品や試薬の企画、製品提案などを担当しています。当事業部は、主に免疫組織化学染色用の試薬や自動免疫染色装置の製造、開発、販売を行っており、製薬企業と協働して治療薬の効きやすい患者さんを見分けられる診断薬の開発も行っています。これら製品群の企画提案やプロジェクト管理が、現在の私の業務です。

私のキャリアは少し変わっています。入社したのはニチレイフーズで、1年間北海道・森工場の製造グループで勤務しました。その後、業務用営業や管理部門を経験し、5年目にニチレイへ転籍したうえで、ニチレイビジネスパートナーズへ出向しました。ニチレイビジネスパートナーズはニチレイグループ全体の給与業務、福利厚生業務をまとめて受託しているシェアード会社で、私は給与業務部に所属しています。昨今の働き方改革推進の流れのなかで、ニチレイグループの働く環境をどう整えていくか、各種施策の立案と実行に奔走する日々です。

私はニチレイフーズに入社し、関西工場で製造研修、営業部で営業研修、研究開発部で開発研修を受けた後、中四国支社の惣菜グループでスーパーの惣菜売り場向け商品提案に携わりました。5年目からは広域事業部広域営業第二部で、コンビニエンスストアのプライベートブランド商品開発やテーマパーク内のレストランへのメニュー提案を経験し、8年目から現在の研究開発部研究開発技術グループに所属し、ナショナルブランドやプライベートブランドの春巻の開発を担当しています。

私はニチレイロジグループ本社に入社し、堺TC(トランスファー・センター)で新センターの立ち上げ業務を経験した後、2年目に福崎TCに異動。その物流センターで約8年勤務し、顧客対応や改善業務、数値管理等を学びました。10年目に西日本のTCの顧客営業窓口として新センター立ち上げ業務に従事し、11年目からは現在のリテール事業部で新規提案営業を行っています。食品小売業のお客さまに対して、これまで事業の中心だった冷蔵・常温物流だけでなく、冷凍物流を含めた物流センターを提案し、お客さまのサプライチェーン・マネジメント向上を実現することで新規獲得をめざしています。また、物流再編を望まれている顧客のコンサルティング業務も担当しています。

キャリアを考えることは
広い視野で自分をみつめること。

座談会の様子 野口 亮介
座談会の様子 長坂 彩子

私は今年で6年目ですが、実は自分のキャリアについてあまり具体的に考えたことがないんです。自分がワクワクすることをやってみたい、チャレンジしてみたい。それだけを考えて仕事に取り組んできました。ニチレイフレッシュは自分が作りたいと思った商品を開発して消費者のもとに届けることができ、若手でも仕事を任せてもらえるので、やりがいを感じます。もちろん少しは成長したという自負はあるんですよ。今のチームは「all for one ,one for all」の考えのもと、みんなで意見を言い合う風土や機会があり、いろいろな方からアドバイスをいただけます。そうした環境のなか、どうすれば関係者がやりやすくなるか、協力してもらえるかを考え行動するようになりました。ただ、そうした自身の成長をキャリアと結びつけて考えたことがありません。

私も6年目の頃は同じでしたよ。眼前の仕事を乗り越えないと次はない、と考えてその時々の課題と向き合ってきました。でも支社、本社の広域事業部、研究開発部と部署を異動するたびに視野が広がり、人脈も増えていきました。支社営業では、お客さまと真摯に向き合いお互いを理解することが重要だと学び、社外のお客さまとの対話を通してコミュニケーション力を磨きました。広域事業部では、販売数量の大きさから、背負う数量と責任の幅が広がり、また一つの商品を生産・販売するのに、社内における多くの部署が連携する大切さを痛感しました。このように経験や知識が増えるにつれ、より大きな視野のなかで自分がどうすべきかを考えるようになりました。それがキャリアを考える第一歩だと思います。

私は幸運にも入社1年目に、新設の食品小売専用物流センターの立ち上げに参加できました。しかし当時は多少ルーチンワークがこなせるようになった程度で、当然ながら立ち上げでは目立ったことは何もできず、とても悔しい思いをしたことを今でも覚えています。その後はこの悔しさを繰り返さないようにがむしゃらに仕事に取り組みましたね。ちょうど6年目の頃、直属の上司が異動し、マネジャーの代理を務めたことが視野を広げる大きな機会になりました。自分のことだけでなく拠点全体を考えるようになったんですね。10年目に営業窓口として再度新センターの立ち上げに携わり、大きなトラブルなく稼働させたことは大きな自信になりました。

私も入社当初は基幹的な免疫染色試薬関係の開発や改良業務に携わっていましたが、徐々に病理医や製薬企業とのやりとりなど対外的な業務が増えていきました。またCADや3Dプリンターの取扱い、画像や色表示に関する知識の習得など、開発部員の中でも比較的幅広い業務に携わったことで多角的なものの見方が身についたように思います。現在所属している企画グループは開発部門の上流過程に位置しますので、これまでの経験と知識を活かしつつ、より俯瞰的に物事を考えなくてはいけません。広い視野のなかで自分の立ち位置を考えると、自然に自身のキャリアについても考えるようになると思います。

私は入社当初は営業志望でした。実際、広域営業なども経験し、それはそれでやりがいもあったのですが、いつしかより専門的なことをしてみたい、グループ全体を支える仕事をしてみたいと思うようになりました。そこで上司とも相談し、5年目にニチレイへ転籍してニチレイビジネスパートナーズへ出向したという経緯があります。現在の業務は税務や社会保障関連の専門的な知識が必要で、最初はとても苦労しました。ですが業務を経験していくうちに知識が身につき、人事システムもある程度まで使いこなせるようになりました。また最近では働き方改革の一環として取り組んだ過重労働対策分科会で、ニチレイの他部署と協力して時間外労働の削減や、年休を取りやすい環境整備について討議しました。そうした経験からグループ全体をよい方向に進めるにはどうすべきか、という視点で自分の仕事の在り方を考えるようになりました。

みんなの意見をまとめると、まずは足元の自分の課題にがむしゃらに向き合えばいい。そうしたなかで多くの仕事を経験し、さまざまな人と触れ合い、視野が広がっていく。そうすれば、社会の動向や顧客ニーズを踏まえ、今後会社がどうあるべきか、そのなかで自分が何を果たしていくべきかを自然と考えるようになる。それがキャリアを考えるということだ、ということですね。

なるほど。なんとなくわかります。

積み重ねた経験と知識をもとに
次の課題に向かう

座談会の様子 鈴木 良平

では、それを踏まえたうえで、それぞれの今後のキャリアビジョンについて話しましょうか。私の目標はとにかくお客さまに喜んでもらえる食品をつくること。これまでの営業の経験と開発の経験を生かして「そうそう、こういうものが欲しかった!」と言ってもらえるような、美味しい食品を作っていきたい。また、今後はこれまでにないカテゴリーの商品を開発することも必要だと考えています。具体的には言えませんが、現在も新カテゴリー商品の開発に取り組んでいるところです。個人的には商品開発にマーケティングの知識も必要だと思い、外部セミナーなどにも積極的に参加しています。

キャリアの考え方の一つとして、スペシャリストとゼネラリストがあると思います。私は就職活動時、ひとつの製品を一から育てるようなスペシャリスト的な仕事がしたいと考えていました。実際、研究開発部で製品開発に携わっていた頃は、幾つかの製品を販売することができました。しかし、現在では製品単位に取り組むスペシャリストではなく、新たな製品群や事業を育てられるゼネラリストも面白そうと考えるようになりました。ヘルスケアの分野は世界がライバルです。世界の技術動向や社会ニーズを意識しながら、さらに広く深く経験を積み重ねていきたいと思います。

私は鈴木さんとまったく逆で、人事労務のプロ、スペシャリストをめざしたいと考えています。従業員が働きやすい職場環境を実現するために、仕組みづくり、制度づくりに力を尽くしたい。そのために、もっと専門知識を磨き、ニチレイグループ全体に貢献できる存在になりたいと願っています。

現部署での食品小売向け事業は、先人たちが構築したビジネスモデルによって順調に成長してきました。しかし、一方でこのビジネスモデルは顧客の業績に大きく影響を受けてしまうという側面があることは否めません。また物流業界全体の問題として、トラックの乗務員不足、人件費の高騰など先行き不透明な部分も多数あります。こうした環境のもとで企業として継続的な成長を続けていくには、顧客の業績に影響を受けない新たなビジネスモデルの確立が不可欠だと考えています。今後はこれまでのキャリアをベースに、そうした次世代を拓くための仕事に携われるようになりたいですね。

私は入社当初から海外と関わる仕事をしたい、新規事業を手がけたいと考えていました。現在は新商品、新規顧客開拓に携わっていますが、これからは製品というレベルではなくゼロベースの新規事業に関わってみたいです。そして、海外でも通用するビジネスセンスを培いたいですね。現在は目先の課題に全力集中ですが、みなさんのお話を聞いて、今後は視野を広くもち、将来を考えようと思いました。

座談会中の様子