海外拠点における仕事内容
NHHのミッションは大きく2点あります。1つは欧州各社の業績管理・モニタリングの実施、もう1つは欧州事業のさらなる拡大に向けた事業戦略の立案および実行です。これまでニチレイロジグループは、欧州においてオランダを足掛かりにドイツ、ポーランド、フランス、UKと順調にそのフィールドを拡大してきました。今後も欧州におけるNHHグループのプレゼンスをさらに高めるべく、積極的にサポートを行っていきたいと考えています。
NHHのミッションは大きく2点あります。1つは欧州各社の業績管理・モニタリングの実施、もう1つは欧州事業のさらなる拡大に向けた事業戦略の立案および実行です。これまでニチレイロジグループは、欧州においてオランダを足掛かりにドイツ、ポーランド、フランス、UKと順調にそのフィールドを拡大してきました。今後も欧州におけるNHHグループのプレゼンスをさらに高めるべく、積極的にサポートを行っていきたいと考えています。
高校時代のホームステイ経験や大学時代のフランス留学を通じて、様々な国・バックグラウンドを持った人達と触れ合う中で、グローバルな環境で働くことについては漠然と興味を持っていました。普段日本で当たり前だと思っていたことがそうでなかったとき、驚きや戸惑いを感じたと同時に未知の世界への扉を開けたような気分になり、とても新鮮に感じたことを記憶しています。
とはいえ、ニチレイグループでも女性の海外赴任という話はあまり前例がなく、実際に機会が巡ってきたときはすでに年齢も30歳を過ぎていたこともあって正直不安もありましたが、周囲の方々の後押しもあり最終的に気持ちが決まりました。
NHHがオフィスを構えるロッテルダム港は欧州最大の貿易港であり欧州の玄関口であるので、世界中から貨物が集まってきます。NHHグループはこのロッテルダム港を中心にポーランド・フランス合わせて約50万トンもの冷蔵設備能力を保有しています。例えば、HIWA社(蘭)は果汁に特化した冷蔵倉庫業を展開しており、欧州へ搬入される果汁総取り扱い量の25%を占めています。またテルモトラフィック社(蘭・独)は大手フォワーディング企業として欧州主要港において輸出入貨物の通関およびクロスボーダー輸送サービスを提供しています。このように、各社それぞれの強みを生かしながら、欧州各地域の人々の食生活を支えています。
よく日本はハイコンテクスト文化であるのに対し、海外はローコンテクスト文化だと言われますが、その通りだと思います。日本と違い行間を読む文化ではないので、相手に自分の意図を正確に理解してもらうために、できるだけ背景や目的を丁寧にわかりやすく説明するよう心がけています。
他にも日本との違いは大小様々ありますが、ビジネスの上では、現地のやり方を最大限尊重しつつ。こちらの意向も的確に伝えていくことが大事だと感じます。もちろん万国共通な事もあり、特にコミュニケーションにおいては、やはり挨拶、感謝、笑顔が大事な3点セットです!
幸運なことに入社してからこれまで、センター業務→営業→海外事業全般→欧州事業と、様々なフィールドで社内外の多くの方々と接する機会に恵まれました。その度に、まだまだ自分の学ぶべきことが沢山あるなと感じ、自らを省みることも多々あります。今後も引き続き自分の知識を深めながら、できるだけ色々な仕事に積極的にチャレンジして、自分の視野を広げられればと思っています。また自身の赴任経験を、今後海外へ赴任を希望する皆さんへフィードバックしていく機会もあればなと思います。もちろんプライベートの充実も人生の大切な目標の一つです!
当社の東南アジア事業を拡大するために、大きくわけて既存進出国での活動と未進出国での活動をおこなっています。既存進出国(現在、タイ・マレーシア)では、当社の現地法人出向者とコミュニケーションを取りながら、必要に応じて現状や将来の事業方針についての意見交換をおこないます。
未進出国については現地に赴き、市場や同業他社の調査をしたり、現地で合弁会社をつくり低温物流事業をともに運営してもらえそうな事業パートナー候補の探索・商談を行うことが主な仕事になります。
元々海外志望が強かったわけでも外国語ができたわけでもありませんでしたが、当社の中国事業がスタートした際に、国内事業所にいた先輩方が稼働応援に行った際の話を聞いたことがきっかけでした。場所や話す言葉が違っても、基本的に国内でやっている事業と同じ物流業務を行っていることを知りました。また、日本よりもインフラなど事業環境が整っていないことによる課題は多いものの、そのハードルを越えて急成長していることなどを聞くにつれて次第に興味が湧いてきたことが、挑戦してみたいと思ったきっかけでした。
現地事業における日本市場の位置づけは、進出している国や事業内容により大きく異なります。たとえばタイのように食品輸出産業の盛んな国においては、日本への輸出向け商品をお預かりするお客様が必然的に多くなります。
当社は欧州、中国、タイ、マレーシアと世界の様々な国・地域で事業運営を行っていますが、いずれも食という生活に直結した必需品を、おいしさ・鮮度を保ち生活者のもとまでつなげることが、我々の提供できる価値であることを日々の仕事で強く感じています。
ときには日本人同士でも難しいコミュニケーションは、相手が外国人となるとさらに数段難しくなります。日本語ではハッキリ言わなくてもわかってもらえることがありますが、海外では基本的にイエス・ノーを明確にしなくてはならないですし、それを表明できなければ意見が無い人物だと捉えられてしまいます。その点は海外での仕事で乗り越えなくてはならない大きな壁かもしれません。ただ、それに慣れてしまえば、ハッキリ意思表示をするからこそ生まれる信頼感や絆は非常に強くなると感じます。
一方で海外事業は語学ができるから適している、というものではないと感じます。コミュニケーションスキルと語学力は別物なので、語学力が無くても興味ややりたいことがある人はぜひチャレンジして欲しいと思います。
我々は食品物流を通じて生活者に貢献することを生業としています。特に先進国以外では経済発展が進むにつれて、より鮮度のよい美味しいものを求めるニーズは今後もますます大きくなっていきます。東南アジアでは3~5年単位で俯瞰すると、スーパーやコンビニの店頭で売られる低温商品は質・量ともに飛躍的に良くなってきています。このチャンスに対しニチレイロジグループでも事業規模、進出国を着実に増やして、東南アジアでもNo1のロジグループとなることが夢ですね。
ニチレイフーズの最大カテゴリーであるチキン製品の海外生産拠点として、商品を安定的に日本市場へ供給していくことが拠点のミッションです。弊社は鶏が食べる飼料から最終製品(例:からあげ)まで、フルトレースができる体制となっており、お客様に対して安全・安心を提供できるように日々管理しています。また日本市場だけでなく、タイ国内市場やEU/中国市場への販売網も構築していくことで、決算連結対象会社であるニチレイフーズ全社の業績に貢献しています。
実は入社当初は海外勤務を強く志望している訳ではありませんでしたが、入社5年目に海外事業に関する社内説明会があったので何気なく参加したところ、自分の中で漠然としていた海外勤務の具体性が増し、いつか海外で仕事をしてみたいと思うようになりました。その後、日本国内で各地を異動しながら色々な方と出会い一緒に仕事をさせてもらっていたところ、縁があって海外異動の打診を受けたので、成長のチャンスだと思い迷わず了承しました。
弊社の販売先(重量)は、日本20%、EU10%、中国5%、タイ国内65%になります。日本市場は鶏もも肉を中心とした商品、EU市場は鶏むね肉を中心とした商品、中国市場は鶏手羽を中心とした商品、タイ国内は鶏ガラ骨/内臓を中心とした商品を販売しており、鶏一羽から出る部位を余すことなく、最適な市場に販売していくビジネスモデルとなっています。その中でも日本は、ニチレイの技術を加えた差別化された商品を販売できる重要な市場と言えます。
言葉や考え方が異なるので、仕事の細かい話になるとどうしても理解や確認に時間がかかります。たとえば言葉に関しては、作業スタッフはほとんど英語ができませんので、生産現場で指示を行う場合は図や写真、簡単なタイ語等を総動員してわかりやすく伝える必要があります。
また納期や問題解決に対する意識についても日本とは異なりますので、日本の感覚のままでいるとミスコミュニケーションやトラブルにつながります。いかに相手の文化に寄り添って根気強く、かつ柔軟にコミュニケーションを取っていくかが重要であると感じています。
商品のあり方が多様化していく中で、今までの商品スタイルにとらわれず幅広い商品開発をしていきたいです。そのためには、開発者としての総合力や人間力を培っていく必要があります。今はまずここタイで、日々の一つひとつの仕事や人との出会いを大切にし、様々な経験を通じて少しずつでも成長していきたいです。
また帰任までの個人的な小さな目標は、タイ語の習得です。赴任2年目からはタイ文字の勉強も始めており、タイスタッフに披露することが日々のささやかな楽しみです。
日冷企業管理諮詢(上海)有限公司では、中国・台湾の協力工場で生産され日本に輸出される商品に対し、現地にて生産状況の確認を行っています。ニチレイフーズでは中国・台湾から冷凍野菜やチキン加工品などを輸入しています。
その中で私は冷凍野菜を担当しており、各地の農場を訪問し野菜の栽培状況を見て回ったり、工場で冷凍野菜に加工されるまでの一連の作業に立会い安心安全な商品が作られているかを確認しています。弊所には私と同様にチキン加工品等の調理品の管理を行っている担当者のほか、品質保証、財務管理、中国国内販売の支援に携わっているスタッフがいます。
大学時代に語学留学をしたのですが、当時、日系企業の駐在員の方々と知り合う機会があり、世界を股にかけ活躍している彼らの話を聞くうちに自分も海外で仕事をしたいと思うようになりました。就職活動では海外事業を展開している会社を中心に受けましたが、中でもニチレイグループは世界中から食品を調達しており、海外赴任や出張のチャンスがあると思い入社を決めました。入社後は関西工場にてハンバーグ、本格炒め炒飯の製造ラインを担当しながら食品製造の基礎を学んだのち、入社4年目に中国にある山東日冷食品有限公司へ赴任することになりました。
日本では年間100万トンを超える冷凍野菜が輸入されており、その中でも中国は最大の生産国です。中国産食品と聞くとネガティブなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、ニチレイフーズでは安全・安心な商品をお客様へお届けするため、農場から製品まで一貫した品質管理を行っています。農場の選定から栽培管理のチェック、農薬検査体制、畑までトレース可能な履歴管理、土壌改良の取り組みなど、環境にやさしく、おいしい冷凍野菜づくりを目指して現地生産工場と地道な取り組みを続けています。
中国で生活をしていると発展のスピードに圧倒されます。いまや携帯電話でのQR決済は当たり前、中国各地を結ぶ高速鉄道は移動時間を劇的に短縮し、現在も凄まじい勢いで延伸中です。広大な中国が小さいとすら感じられる時代が訪れようとしています。日本にいてはこのような変化は体験できないと思います。中国社会は目まぐるしく変化しており、日本での経験や過去の成功体験だけではうまく行かないことも多いと感じます。変化を楽しみ、順応することができる人。そんな人が海外での仕事に向いているように思います。
まずはニチレイフーズの海外事業に欠かせない人財となること。そのためにも今後も経験を重ね、自身の能力を高めていきたいです。ニチレイフーズの海外事業は自社の利益だけでなく、現地の人々やその社会にも寄与していくべきものだと私は思っています。タイにあるスラポンニチレイフーズは30年、中国の山東日冷食品は20年以上にわたり事業を行っています。20年、30年と現地の人々から必要とされる、そのような新たなプロジェクトに携われたらと思います。
私が出向しているPathcom Systems Corporation(以下 パスコム)は、米国の医療機器メーカーで、がんの診断に使用される医療機器の開発・製造を行い、米国・欧州・中国において販売を行っています。
ニチレイバイオサイエンスは2019年3月にパスコムを買収、米国における診断薬事業を推進し、グローバルな事業展開を目指しています。
私のミッションは、ニチレイバイオサイエンスの成長に必要不可欠である海外展開を成し遂げるために、パスコムの既存事業の成長に加え、米国において新たな事業を確立することです。
パスコムの開発・製造する医療機器を日本国内で販売するプロジェクトのリーダーを務めたこと、加えてパスコムの買収プロジェクトに参画したことがきっかけですね。ニチレイバイオサイエンスの海外展開において非常に重要となるパスコムの業務に携わったことで、当社の海外展開を成功させたいという想いが強くなり、海外勤務を志望しました。
日本における医療機器の市場は米国・欧州に比べると小さいとはいえ、世界の中では比較的大きな市場です。他国の状況を見渡すと、メジャーな外資系競合他社が市場を席捲しているのが実情ですが、その中で、ニチレイバイオサイエンスは日本での地位を確立しており、世界の中でも特異な存在となっています。
また、ニチレイバイオサイエンスの持つ免疫組織染色に利用する検出系試薬の開発能力は世界で戦える能力の一つ。こうした市場的・技術的な強みを活かしながら、日本だけでなく世界に事業を展開することで、より幅広い価値を生み出していけると考えています。
病理検査市場における新たな動きの多くが米国から発信されています。米国は常に新しいことに挑戦する国民性を有していますから、米国で新たな事業を展開することは日本での事業展開と比較して難しいものであると想像しています。しかし一方で、新しいものに触れる機会も多くあるため、米国での業務は刺激的であると思っています。
ニチレイバイオサイエンスの海外展開を成功させ、ニチレイバイオサイエンスを病理検査市場で世界から認められる存在にすることを目標としています。