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PROJECT STORY | ニチレイフレッシュ

「純和鶏®」、そして
「亜麻仁の恵み」ミートPJ

安全・安心に加え、健康志向ニーズにも応える。
品質で市場にインパクトを与えたい!

MEMBERこのプロジェクトに登場する社員

  • 濱崎 竜二

    濱崎 竜二

    2007年入社

    畜産事業部 畜産第一グループ 食鳥チーム マネジャー

掲載の仕事内容、所属は取材当時のものです。

01 安全・安心な純国産鶏種の鶏を、飼育から加工・販売に至るまでの一貫体制で提供。

プロジェクトの様子

2018年の調査によれば、日本における肉用鶏の自給率は64%と比較的に高い水準ですが、原種の段階から国内で育種改良された純国産鶏種の自給率は出荷羽数ベースでわずか1~2%程度。
近年では折に触れて鳥インフルエンザが流行することもあり、そのような場合には原種鶏の輸入が停止されてしまう可能性もあります。そうなると、国内の養鶏業が壊滅的な打撃を受けるのはもちろん、食卓から鶏料理が消えてしまうことも充分にあり得るのです。
ニチレイフレッシュは、その事業において「安全・安心な食材を提供する」ほか、「(食の)自給率を向上させる」こと、さらには「食を通じた健康を提供する」ことを使命と考えています。
『純和鶏』は、そのような使命感のもと、純国産鶏種の『小雪』と『紅桜』を交配して誕生させた、純国産鶏種です。兵庫県の独立行政法人と協力し開発に成功。2007年には、岩手県内に自社農場を設立、『純和鶏』の飼育にあたっています。また、食肉として加工する工場も同じく岩手県内に設置、飼育から加工、販売までに至る一貫生産体制を構築したことになります。

02 『純和鶏』の付加価値を、市場に・お客様にアピールせよ。

プロジェクトの様子

プロジェクトにおいて、当初の私の役割は関西地区での営業活動でした。 つまり、食料品メーカーや飲食業界、卸など流通小売業界のお客様に対して『純和鶏』の付加価値をアピールし、購入を促すことが私の仕事でした。
『純和鶏』は、適度な弾力と噛むほどにコクを感じるうまみの濃いもも肉などおいしさに絶対の自信を持っていましたが、すんなりとお客様に受け入れられたわけではありませんでした。というのも、輸入された外国種の種鶏から生まれた鶏であっても、国産に他なりません。お客様にしてみれば、「今販売している品種だって国産じゃないか」という考えになるのも、無理ないからです。
ニチレイフレッシュにおける畜産事業の売上全体のうち、鶏肉は4割ほど。主力と言って良い看板商品です。そのカテゴリーにおいて、「安全・安心のため」、そして「食の自給率向上と安定供給のため」に開発された、品質や価値において絶対の自信がある『純和鶏』。簡単にあきらめるわけにはいきません。
そもそもニチレイフレッシュは、品質や安全・安心など、価値を重視した商品を提供し続けてきた会社です。しかし『純和鶏』は、その実現において農場や工場も自前のものを用意し、一貫生産体制の構築までも行ってリリースされた銘柄です。会社としても、次の成長の原動力として並々ならぬ期待をかけています。
そのため、食品関連の展示会に出展するなど、いつも以上の予算をプロモーションにかけて、知名度の向上に努めています。
私たち営業は、お客様視点から『純国産とは何なのか』『どんな価値があるのか、何が違うのか』を、心を込めてお客様にアピールし続けました。

03 現地スタッフ、生産者、そしてお客様。広がる仲間の輪。

プロジェクトの様子

プロジェクトにおいては、営業のほか産地と当社営業スタッフとの懸け橋のような役割も担いました。
現地農場、工場はもちろん、岩手県内の農家の皆さんの元へも、足しげく通いました。というのも、鶏の餌となる米を、現地農家の皆さんの休耕田を利用して生産いただいていたからです。この飼料米の栽培には、純和鶏のフン等を加工した肥料を利用。現地完結の循環型の生産サイクルを構築していました。
『純和鶏』を何とかメジャーブランドに押し上げたい、とニチレイフレッシュの営業スタッフは勿論、現地農家の皆さんまで仲間の輪は徐々に広がっていきました。
プロモーション、そして営業スタッフの心を込めた説明が次第に理解され、その仲間の輪に、お客様であるバイヤー様なども、次第に加わっていただけるようになりました。
量販店で導入が決まり、店頭にならぶ『純和鶏』。お客様が手に取って、買い物かごに入れていくシーン。この仕事にやりがいを感じるシーンです。また、試食会などでは、たくさんのお客様に「おいしい!」と評価をいただき、そのたびに自信を深めていきました。
時には取引先様のバイヤーの皆様を産地視察にお招きすることもあります。夜には、産地の皆様や現地スタッフも交えて、お酒を酌み交わすこともありますが、気づくとそこで、産地の方とバイヤー様が『純和鶏』のおいしさ・品質の高さや、『純和鶏』を使ったメニューについて熱く語り合っていたりします。そんな時ふと、たくさんの方々に、愛されるブランドに育ったのだな、と思い、胸が熱くなります。

04 関わる人すべてに愛されるブランドをつくりたい。

プロジェクトの様子

『純和鶏』は、従来国産品よりも高価格帯にも関わらず市場からもその付加価値やおいしさに評価を頂いており、また“日本”の“純国産”であるという事実は海外でも好意的に受け止められており、香港など海外でも売上を伸ばしています。
また、『純和鶏』開発の成功を受けて、ニチレイフレッシュでは今、次の看板ブランドに力が入れられています。「亜麻仁の恵み」シリーズです。一部海外産のものもありますが、『純和鶏』開発で培った“安全・安心”な生産体制ノウハウを活かしつつ、必須脂肪酸をバランスよく摂取できるなど“GOOD BALANCE”(おいしさと栄養のバランス)な食肉を開発、販売しています。
『純和鶏』が軌道に乗ったこともあり、プロジェクトはチームという形ではなくなり、現在私は広く鶏肉カテゴリー全体の販売を担当しています。ですから、引き続き『純和鶏』とも亜麻仁の恵み鶏とも、関わっていることになります。
その立場から考えると、『純和鶏』も亜麻仁の恵み鶏も、まだまだ成長の余地があると思います。知名度はまだまだ上げられると思いますし、消費者視点で考えれば、調理しやすい形に加工して販売することなど、工夫の余地があります。
「安全・安心・安定供給」、「自給率の向上」、「健康づくりへの貢献」。そうした、私たちの使命を実現するための具体策は、時代に合わせて変化していくのでしょう。私は引き続き、それらを総合的に追求し、「関わる人すべてに愛される商品・ブランドづくり」を続けていきます。