顧客もパートナーも巻き込んで
チームで進めていく
物流のダイナミズム

株式会社ロジスティクス・ネットワーク
営業開発部
高見 暁
1999年度入社 商学部 卒業
※ 所属部署、掲載内容は取材当時のものです。

「自分の活躍」から「みんなが活躍できる流れ」へ
自分の働き方が大きく転換した入社10年目

私が中国での上海鮮冷社の立ち上げという海外事業に携わることになったのは入社4年目のことでした。当時の中国ではまだ低温物流という発想が浸透していなかったため、その付加価値を理解してもらうことから始めなくてはなりませんでした。当然、ニチレイロジグループの文化をバックグラウンドにした暗黙の了解などは全く通用しません。私たちの文化から初めて外に飛び出した心細さもありましたが、逆に、言ったもの勝ち、やってみたもの勝ちという、中国流の勢いに揉まれながら度胸をつけていったとも言えます。悪戦苦闘の末、こちらが目指すクオリティの低温物流の現地法人を無事立ち上げることができたことは自信へとつながりました。この経験から、私は、自分が頑張ればなんとか道は拓けていくのだという自負心を抱くようになっていきます。

そんな私に働き方の転機が訪れたのは入社から10年目の頃でした。

中国から帰国していた私は、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)案件の新規開拓に携わるようになっており、当時、大手外食チェーンの案件に初めてプロジェクトリーダーとして関わることになったのです。物流における現状の不具合を洗い出すコンサルタントとして仕事を受けたのですが、そこから物流コストの見直しや地域ごとの再編など、さまざまな設計のアイディアを出してお客様に提案していきました。

当時の私には、自分で考え自分で手を動かせば、よい結果を出せるはずだという多少の自信があったのですが、しかし、どうしても最終局面まで持っていくことができない。結局は、チームメンバーはもちろん、顧客やパートナーにも助けられ、さまざまな方向から情報を集め、指導を受けることで、ようやく物流部門の統括を任せていただくという最終局面にたどり着くことができました。

その時に気づいたのが、物流というのはチームであり、それこそが物流のダイナミズムなのだということ。この気づきを得て、「自分がいかに活躍するか」ではなく「みんなが活躍できる大きな流れをいかにつくるか」という働き方に大きく転換することができたのです。

競合の時代から共存の時代へ
長年の低温物流の実績が真価を発揮

現在は、新ビジネスモデルの構築、新規開拓営業など、ゼロから新しい展開を組み立てるミッションに取り組んでいます。

その一つが、コンビニ物流への参入です。これまでは保管に近い事業が主でしたが、川下のコンビニ物流の新規開拓を模索し始めました。そこでコンビニ物流を調査し情報を集めていたところ、大手コンビニから低温物流を見直したいという声をいただきました。その会社の専属ベンダーチームの中に、初めて外部企業として我々が入っていくことになったのです。こうやって信頼していただけるのは、長年にわたる低温物流の実績、つまりニチレイロジグループのブランド力なのだと実感しました。

チームの一員として結果を出していくために重要なことは、普段は競合他社である他の専属ベンダーのみなさんを仲間に引き込み、お互いの力をよい形で引き出していくこと。そのために心がけているのは、相手としっかり会話をすることです。組織も人。その人となりを知り、その人にとってのベストは何かを考え、その組織にとってのツボを押さえて話を進めていくことが重要だと考えます。

食品メーカーをとりまく状況も変化しており、物流に対するニーズの主眼はコスト削減から、労働力不足が進む現在では、安定供給の維持に移りつつあります。ライバル社とも競合するのではなく共存するために、メーカー同士で横のつながりを構築していくべき時代かもしれません。それは物流においても同じで、うまく住み分けしながら横のつながりを強め、協力して食品物流を支えていく発想が求められる時代だと感じます。その際に、メーカー及び物流全体のコーディネート的な役割を担う存在が重要になります。まさにそこが、私たちニチレイロジグループの力が求められているところなのです。答えのない時代に突入した今こそ、低温物流の3PLを担ってきた長年の実績が真価を発揮できるのだろうと考えています。

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