徹底的に「よりよい形」を考え抜くことで
低温物流のさらなる進化の道は
必ず見えてくる

株式会社ニチレイロジグループ本社
業務革新推進部長
北川 倫太郎
1994年度入社 理工学部工業経営学科 卒業
※ 所属部署、掲載内容は取材当時のものです。

物流業界の将来を見据えた業務革新

今、物流業界は大きな転換期に来ていると言えます。労働人口がどんどん減少している今、人手不足の問題は、物流業界でも今後ますます深刻になることが予測されます。そうした中で働き方改革や女性活躍推進といった企業の使命がますます重要になってくるでしょう。

これらの課題を解決するための1つの方法が「業務革新」です。倉庫作業をデジタル化する、事務職の作業の効率化を進める、といった取り組みを進めることで、人が仕事に振り回されるのではなく、仕事を自分でコントロールし、働く一人一人が楽しさを感じられるような環境を整える。

特に、物流という仕事は、作業の発生するトリガーが外側にあり、働く人間にとっては自由度が少ない業界でした。しかし、業務革新を進めていくことにより、少しでも自由度の高い環境を整えていくことが可能になるのです。

その1つがRPA(Robotic Process Automation)の推進です。RPAというのは、 事務職の仕事において、PC上の処理を可能な限りオートメーション化していくためのツールです。今年度現在、全国からRPAを学びたいと手を挙げた社員を対象に研修を実施しました。仕事に振り回されるのではなく、自分で仕事をコントロールできれば、さらに働きやすい環境が整えられるのだという意識改革のきっかけとなっています。つまり、自らRPAの仕組みを学ぶことで、単なるオペレーションに時間を費やすのではなく、より付加価値の高い仕事をやるための時間として費やし、それが自分たちの活躍の場を広げていきたいというモチベーションにつながっていけばと思っています。

AIの活用も見据え、低温物流のさらなる進化を目指す

私は、入社以降、物流センターでのエンジニアリングの仕事から始まり、物流のシステム開発を経て3PL(サードパーティ・ロジスティクス)のプランナーまで、さまざまな仕事を経験してきました。ニチレイロジグループ初の3PL戦略を担う組織が立ち上がったのは2000年11月のこと。お客様目線で物流の「全体最適」に取り組む、3PLのパイオニアであったと自負しています。当時の日本ではまだ新しい概念でしたから、お客様に理解していただき顧客を開拓していく取り組みの始まりでした。初めて食品メーカー3社の共同物流を成功させたことでメディアにも注目され、冷凍食品3社の共同物流へと顧客が広がっていきました。

顧客の物流の「全体最適」を実現していくために、我々はコーディネーターとして顧客側に入り、個々の問題を解決するために、相手が納得できるまでいくつものパターンを提案していきます。「数字上はこれがベスト」「現場の課題を解決するにはこちら」と、それぞれのメリットやデメリットを提示した上で、顧客の納得感を得て決めていくことで、最終的にお客様が納得できるスキームの組み立てが可能になります。

顧客への提案においても、社内の業務革新においても、システムの変革に伴い、現場では変化への戸惑いが出てくるものです。しかし、こちらが現場をよりよくしようと徹底的に考え抜いたものであれば、最終的には必ずきちんと伝わるものだ、というのが私の信条です。

低温物流は独自の品質が必要な世界だったこともあり、まだまだ改善の余地はたくさんある。挑戦しがいのあるクリエイティブな仕事です。今後はAIの活用なども積極的に進めていきたいですね。

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