<第6回> 氷の実験室とけ方で氷を見分けよう
氷の実験室
ニチレイのルーツをさかのぼると、明治時代に設立されたふたつの製氷会社にたどりつきます。この二社はその後合併し、全国のたくさんの製氷会社を吸収して段々大きくなっていきました。もともとニチレイは氷屋さんだったということになります。今もグループの中には 株式会社ニチレイアイス という会社があって、大手の製氷メーカーです。
氷が大好きなニチレイはこの「氷の実験室」で、みなさんと一緒に「氷」の秘密をじっと見つめ考えていきたいと思います。雪と氷が大好きなレイちゃんとロジロジくん、氷博士の石井先生と一緒に、氷の不思議に触れてみましょう。
石井寛崇
(いしい・ひろたか)
ニチレイ 技術戦略企画部基盤研究グループ
冷凍食品のおいしさにも深く関わる氷について、日々研究を重ねている。
レイちゃんとロジロジくん
ニチレイロジグループのキャラクター
この「氷の実験室」は、自由研究など幅広く活用していただきたいと思って作りました。非営利目的での複製・転載などについてご希望がある場合は、株式会社ニチレイ広報部( irinfo@nichirei.co.jp )までご連絡ください。
目次
- (1)氷の「重さ」を考える
- 実験1 氷は水に沈む?浮かぶ?
- 実験2 水と氷の体積変化と重さ比べ
- 実験2-1 食用油を凍らせてみよう
- 実験2-2 水と氷と油の重さ比べ
- (2)氷の温度を知ろう
- 実験3 氷の温度を測ってみよう
- (3)氷と温度変化
- 実験4 0℃の氷と100℃のお湯を混ぜると何℃になる?
- (4)いろいろな液体を凍らせてみよう
- 実験5-1 濃さの違うシロップ水の凍り方比べ
- 実験5-2 食塩水と砂糖水の凍り方比べ
- (5)凍り方の不思議
- 実験6-1 色つき水の凍り方を調べよう
- 実験6-2 水が凍る瞬間を見てみよう
- (6)とけ方で氷を見分けよう
- 実験7 どの氷が早くとける?
- (7)電子レンジで氷をとかすと…
- 実験8-1 氷を電子レンジにかけるとどうなる?
- 実験8-2 氷と水を同時に電子レンジにかけるとどうなる?
- (8)熱の運ばれ方と氷の溶け方の関係
- 実験9-1 扇風機の前に置いた氷のとけ方を見てみよう
- 実験9-2 風が強いと氷は速くとける?
- (9)「気化熱」を体感しよう!
- 実験10-1 濡らしたタオルを振り回すと冷える?
- 実験10-2 お湯を霧状にまくと冷える?
- (10)「気化熱」のパワーを計ってみよう!
- 実験11-1 水の気化熱で温度はどれくらい下がる?
- 実験11-2 どっちが冷える?水vsアルコール
- (11)気化熱パワーを利用して「エコ冷蔵庫」をつくろう
- 実験12-1 素焼き植木鉢で「エコ冷蔵庫」をつくろう
- 実験12-2 「エコ冷蔵庫」をパワーアップさせよう
ここに3種類の氷があります。
どれも同じように見えるけど…。
実は、普通の水でつくった氷と、同じ濃度の食塩水と砂糖水でつくった氷なんです。どれがどの氷だかわかりますか?
なめてみればわかるよね!
そうですね(笑)。それ以外の方法はどうでしょう?
食塩水と砂糖水では、凍り方が違ったよね。じゃあ、とけ方も違うんじゃないかな?
実験7 どの氷が早くとける?
- 用意するもの
- (a)水
(b)水100gに食塩10gを溶かした食塩水
(c)水100gに砂糖10gを溶かした砂糖水
製氷皿 - 手順
- 1. (a)~(c)を製氷皿に入れて凍らせます。
2. (a)~(c)の氷を冷凍庫から出して、とけ方を観察してみましょう。どれが早くとけるかな? - 予想
- 実験7の結果を予想してみましょう。
A. (a)→(b)→(c)の順でとける
B. (a)→(c)→(b)の順でとける
C. (b)→(c)→(a)の順でとける
D. (c)→(b)→(a)の順でとける
E. どの氷もとけ方は同じ
非営利目的での複製・転載などについてご希望がある場合は、株式会社ニチレイ広報部
(irinfo@nichirei.co.jp)までご連絡ください。
2012.12.08 更新