氷の実験室 真空ポンプで凍らせよう
気化熱の「冷やす力」(3)

もともとニチレイは氷屋さんでした。
氷が大好きなニチレイはこの「氷の実験室」で、みなさんと一緒に「氷」の秘密をじっと見つめ考えていきたいと思います。
雪と氷が大好きなレイちゃんとロジロジくん、氷博士の石井先生と一緒に、氷の不思議に触れてみましょう。

もっと知りたい!

ロジロジくん

こんなに簡単なものでも、結構冷えるんだね。気化熱ってスゴいね。

レイちゃん

もし、もっと速くたくさん蒸発させることができれば、もっともっと冷やすことができるの?

氷博士

そうですね。実際に、私の実験室で「すごく蒸発しやすい状態」をつくってみました。この動画を見てください。

水の入ったフラスコを、真空ポンプに取り付けたら・・・・・・

ロジロジくん

うわっ、あっという間に氷ができちゃった!

レイちゃん

冷やしてないのにどうして!?

氷博士

これは、さっきレイちゃんが言った「もっと速くたくさん蒸発させる」という状態を、真空ポンプでつくったのです。真空ポンプで引くと、フラスコの中は非常に圧力が低くなって、水が蒸発しやすい状態になります。水蒸気は目に見えないのでいきなり凍ったように見えますが、実は真空ポンプで引いているフラスコの中では、すごい勢いで水が蒸発していっているのです。その気化熱の効果によって、残った水が凍り付いたのですね。

この「氷の実験室」は、自由研究など幅広く活用していただきたいと思って作りました。
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2022年1月24日