氷の実験室 氷の温度を知ろう

もともとニチレイは氷屋さんでした。
氷が大好きなニチレイはこの「氷の実験室」で、みなさんと一緒に「氷」の秘密をじっと見つめ考えていきたいと思います。
雪と氷が大好きなレイちゃんとロジロジくん、氷博士の石井先生と一緒に、氷の不思議に触れてみましょう。

ロジロジくん

暑いときには氷が一番だね。

レイちゃん

ホントに冷たーい! この氷、何℃くらいなのかな?

ロジロジくん

水は0℃で凍るんだよね。じゃあ、氷は全部0℃なのかな?

やってみよう!

実験3

氷の温度を測ってみよう

冷蔵庫から出した氷の温度を測ってみましょう。

用意するもの

  • アイスピック
  • 温度計(料理用のデジタル温度計が使いやすい)
レイちゃんとロジロジくん

手順

  • 1. 冷凍庫から出したなるべく大きめの氷に、アイスピックなどで穴を開けます。
  • 2. 穴を開けた氷を一度冷凍庫に戻します。
  • 3. 冷凍庫内にも温度計を入れて、庫内の温度を測ってみましょう。
  • 4. 冷凍庫から氷を取り出し、氷に開けた穴の中に温度計の先端(センサー部分)を入れて、温度を測ってみましょう。表面に近いところと中心部の温度の違いや、時間による温度の変化なども観察してみましょう。

予想

氷の温度はどうなっているでしょうか?

  • A

    氷の温度は、0℃

  • B

    氷の温度は、冷凍庫内の温度と同じ

  • C

    氷の温度は、冷凍庫内の温度と0℃の間

答え

B 氷の温度は、冷凍庫内の温度と同じ

水は基本的に0℃で氷はじめ、すべて氷になるまでは0℃のままです。水がすべて氷になった後は、氷の温度が下がっていき、最終的には冷凍庫内の温度と同じになります。冷凍庫から出した氷は、表面から徐々に温度が上がっていって、0℃になると溶け出します。

もっと知りたい!

レイちゃん

今日のおやつはかき氷!

ロジロジくん

わーい! でも、かき氷を食べると、頭がキーンとすることがあるんだよね・・・。

レイちゃん

教えて!氷博士!!

氷博士

教えて!氷博士

頭がキーンとしないかき氷はつくれる?

「氷の温度」と「かき方」を工夫してチャレンジしよう!

かき氷を食べたときの「キーン」は、「アイスクリーム頭痛」とも呼ばれていて、冷たいものを一気に食べたときに起こります。痛み方には個人差があるようですね。
原因には2つの説があります。喉の奥の神経が「冷たさ」の刺激を「痛み」と誤認するという説と、「冷たさ」の刺激が引き金になって一時的に頭の血管に軽い炎症が起こり、それが痛みにつながるという説です。
どちらにしてもポイントになるのは、かき氷の「冷たさ」です。
「天然氷でつくったかき氷は頭がキーンとしない」という人もいます。天然氷でかき氷をつくっている人に聞いたところ、「天然氷と機械氷の違いというよりは、天然氷の場合、貴重な氷をおいしく食べてもらうために、氷の温度やかき方などにこだわっていることが大きいでしょう。重要なのは、氷の温度が低過ぎないことと、できるだけ薄くかくこと」とのことでした。つまり、冷た過ぎない、口に入れるとサッととけてしまうかき氷、ということですね。
この2点をマネして、キーンとしないかき氷をつくってみましょう。冷凍庫から出したばかりの氷は-10℃以下になっているので、しばらく冷蔵庫に置いて-4~5℃くらいまで温度を上げてから、できるだけ優しく薄くかいてみてください。なお、家庭の冷蔵庫でつくった氷を使う場合は、なるべくゆっくり凍らせた硬い氷の方が上手に薄くかけるので、水を入れた容器をタオルなどでくるんで冷凍庫に入れるようにしてみてください。

この「氷の実験室」は、自由研究など幅広く活用していただきたいと思って作りました。
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2022年1月24日