魚が丸ごと食べられる『骨まで丸ごとシリーズ』新商品の開発について

プレスリリース 2004年

平成16年4月19日
報道関係者各位
株式会社ニチレイ
魚が丸ごと食べられる
『骨まで丸ごとシリーズ』
新商品の開発について
株式会社ニチレイ(社長・浦野 光人)は魚が丸ごと食べられる「骨まで丸ごとシリーズ」を開発致しました。今後、家庭用・業務用各マーケットに向けて順次商品化してまいります。
 
昨今の食生活における魚離れの大きな原因として、「骨を嫌がる」子供の増加があげられます。食習慣が固まる幼少期の魚離れが、以降の食生活に大きな影響を与えていると考えられています。「骨を気にしなくてもよい魚料理を食べたいと思う」子供が全体の78.8%という結果が出た大日本水産会の調査では、「魚料理で一番嫌いな点」の最も多い回答は「骨がある」(57.1%)でした。これに呼応するように、要介護生活者向けなどにニーズの高い「骨なし魚」の市場規模は拡大を続けております。一方で、昨年12月に厚生労働省より発表された平成14年国民栄養調査(表1)を第6次改定日本人の栄養所要量(表2)と照らし合せて見ますと、カルシウムは多くの日本人にとって不足している栄養素と言えます。カルシウムはその吸収率が低いことで知られておりますが、魚介類に多く含まれているリンはカルシウムの吸収を良くする働きがあると言われております。以上の環境をふまえ、当社は魚の食べ方を見直すべく、骨まで安心して食べられる商品の研究を重ねてまいりました。
本シリーズは、これまでも骨ごと調理されてきた缶詰の製法と比べて、見た目を保持したまま、肉質を傷めずに骨を柔らかくすることができるので、煮魚、焼魚、揚げ物などの調理方法で生魚から調理したものと遜色無く、魚本来の風味をお楽しみ頂けます。一般的な加熱調理でも、カルシウムやリンは骨から溶け出しますが、骨も丸ごと食べられるため、カルシウムの摂取量は大きく増えます。(表3)また、カレイ等が持つコラーゲン(ゼラチン質)は、骨の周りに大量に含まれているため、骨まで丸ごと食べることで多くの栄養成分を同時に摂取することができます。
今後、各お取引先様のご要望に合わせ、順次商品化を進めてまいりますが、商品規格に因っては栄養機能食品としての販売も視野に入れております。現在想定の販売ルートとしては、家庭用では量販店を、また業務用では外食、給食、惣菜ルートをターゲットとして考えており、3年後には50億円の販売を目指します。本シリーズにより小さなお子様からご年配の方まで、幅広い層に食べやすい魚メニューのご提案が可能となります。「魚」食回帰の一助を担い、また残さいが減ることで環境・資源保護にも繋がる商品としてご提供してまいります。なお、本シリーズの開発に当たっては株式会社ニツセン様のご協力を戴いております。
<表1>
<表2>
<表1と表2によるイメージ図(男)>
<表1と表2によるイメージ図(女)>
<表3>
この件に関するお問合せ先
株式会社ニチレイ
財務・IR広報部/IR広報担当:岡田充功
〒104-8402 東京都中央区築地六丁目19番20号 ニチレイ東銀座ビル
TEL:(03)3248-2235(ダイヤルイン) FAX:(03)3248-2119