「冷凍」の情報発信で、捨てない生活へ

2022年12月14日 更新

ニチレイフーズ

背景

食品ロスの半分近くは家庭から

現在、日本の食品ロス年間522万トンのうち、事業活動によって発生する食品ロスが275万トン、各家庭からの食品ロスが247万トン。その半分近くが家庭から出ています。家庭での食品ロスの理由は、消費者庁の調査結果によると、多い順に「食べ残し」「傷んでいた」「期限切れ」となっています。食品関連事業者のさらなるロス削減努力とともに、生活者も家庭からの食品ロスを減らしていくことが重要です。

事業系食品ロスと家庭系食品ロスの割合グラフ

農林水産省及び環境省 令和2年度推計値

「まだ食べられるのに捨てた理由」グラフ

消費者庁ホームページより(平成29年/徳島県での実証実験結果による)

ニチレイの取り組み

「冷凍は生活に役立つ」をもっと多くの方に

ニチレイフーズは、冷凍食品の開発・製造を長年行ってきた、冷凍機能を熟知するプロ。冷凍機能の「長期間保存ができ、必要なときに必要な量を使えて、食材の無駄が少ない」という特長は、食生活を便利で豊かにするだけでなく、食品ロス削減にも有効です。しかし、近年いろいろな調査を行う中で、この「冷凍」のメリットが生活者に十分に伝わっていないことがわかってきました。ニチレイフーズが実施した生活者アンケートでは、冷凍食品を「使ったことがない・ほとんど使わない」という人が4割近くを占め、「野菜が冷凍できることを知らない」という回答も。そこで、「冷凍」について積極的に情報を発信し、生活者に活用していただくことで、くらしをより便利で豊かにするお手伝いをしたい。さらに「冷凍」を活用したくらしによって、食品ロスの削減にもつなげたい、と考えました。

食品メーカーとして信頼性のある情報をウェブ発信

冷凍食品になじみのない生活者を含め、広く「冷凍」のメリットを知って活用いただくにはどうすればよいか。ニチレイフーズは、ウェブ上で幅広い層に情報を届けられるオウンドメディアの特性に着目し、2016年に「ほほえみごはん®」を立ち上げました。ホームフリージングで食材を余すことなく利用する冷凍テクニックや、冷凍食品のさらに便利な使い方などを中心に、生活者の関心の高い旬の食材やトレンドの話題を取り入れた記事を、毎月12本アップしています。
冷凍に関する情報は、すべてニチレイフーズ品質保証部がチェック。衛生面・安全面での問題がないかなどを確認し、信頼性のある情報として発信することを徹底しています。

「ほほえみごはん」画面

オウンドメディア「ほほえみごはん®

「ほほえみごはん」コーナー画面

ニチレイフーズの開発担当者からの情報も

きゅうりも冷凍OK! 「冷凍」を活用して食品ロスを減らそう

「ほほえみごはん®」の閲覧数は年々増加。生活者の冷凍食品の認知や食品ロスへの関心の高まりを感じられます。
特に、冷蔵庫の中で傷ませてしまいがちなきゅうりや、丸ごと使い切るのが難しい大根の冷凍保存方法などは人気コンテンツに。SNS上では、「記事を見てやってみました」「保存法が便利で感動した!」といった投稿がシェアされるなど、ウェブならではの情報の広がりを見せています。「食品ロスを減らさなきゃ」と身構えなくても、「冷凍」のメリットを知って活用すれば、自然と「便利で豊か」で「捨てない生活」につながっていきます。これからもニチレイフーズは、冷凍をキーコンセプトに情報発信を続けていきます。

冷凍きゅうり

きゅうりの丸ごと冷凍はインパクト大

冷凍大根

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