ニチレイ75年史
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に三井不動産株式会社に一括賃貸している。 同時期、勝鬨橋工場を廃止してオフィスビルに転換する構想が固まり、1989年10月に着工。1990年5月、当社はFCプラン&プログラム策定時に新ビルへの本社移転を決定し、翌91年1月、地上22階・地下3階建てのニチレイ東銀座ビルを竣工、同年2月に本社を移転した。この年、5月にはニチレイ水道橋ビルアネックスが、7月には旧本社を改装したニチレイ水道橋ビルも完成し、3つのビルともに本社使用部を除いて、住友不動産株式会社に一括賃貸した。また大阪・関西日冷天満橋工場跡地に、2002年5月にニチレイ天満橋ビルを竣工した。 不動産事業においては、このほか駐車場や住宅展示場不動産事業部を設置(不動産事業への本格進出)水道橋に新本社ビルを竣工ニチレイ東銀座ビルを竣工し、水道橋ビルから本社を移転遊休地であった鳥取県境港市竹内団地と北海道釧路市宝町に「ニチレイソーラータウン」という事業所を設置し、太陽光発電に取り組むを賃貸する事業なども併営し、1994年度の事業収入は72億7,100万円としたが、うち約70%をオフィスビル賃貸事業が占め、安定した収益を上げた。 その後、2005年4月の持株会社への移行に伴い、低温物流カンパニーに所属していた不動産事業は、グループの保有する土地などの資産を有効活用する観点から持株会社の組織とした。 現在は、地球に優しい太陽光発電やオフィスビルのBCP(事業継続計画)対策、省エネルギー化など環境負荷の低減を目指した取り組みにより、持続可能な社会の実現に貢献している。不動産開発会社ニューハウジング産業を設立し、当社冷凍工場跡地等を利用した分譲マンションを開始以降、「シャルマン文京千駄木」を皮切りに1983年の「シャルマン千田町」まで高級マンション「シャルマン」シリーズを建設・販売埼玉県狭山市の社有地を開発し、戸建て分譲を開始牛久の社有地を開発し、第1期住宅分譲を開始ニチレイ牛久駅西ニュータウンの販売完了をもって分譲住宅事業を終了207ニチレイ東銀座ビルニチレイソーラータウン竹内団地牛久駅西ニュータウン197019801990200020102020※1 1991年12月に同社に売却。事業編不動産事業 企業価値の最大化を目指した組織運営を推進するニチレイグループは、グループが保有する土地などの資産を有効活用する不動産事業を運営している。 不動産事業は1972年に不動産課を設置し、社有地を効率よく活用することを事業目的として本格的にスタートした。これまでに、東京や大阪でオフィスビルの開発・運営、幹線道路沿いの住宅展示場や商業施設の開発・誘致、戸建て分譲の開発・販売などを行ってきた。全国各地にある社有地の立地や周辺状況・社会情勢を踏まえ、それぞれの地域に合ったプロジェクトを提案している。 1972 1979 19912013 1974 1983 19952019

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