ニチレイ75年史
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1955年日本マグロ漁船団を編成し、米領サモア近海の漁獲物を一括買い付けし、缶詰原料として輸出(缶詰に向かないマグロは冷凍し国内持ち帰り。海外基地貿易の先鞭とマグロの一船買いの原形となる)海外調達を本格化1950年商標「①(サークルワンブランド)」を制定し、主に水産品の外箱に使用1952年•サケ・マスの取引開始•メキシコ産エビ、カナダ産筋子・塩鮭、塩ニシンを試験輸入1956年ブラジルの港湾都市レシフェを基地にマグロ延縄漁業開始1975年ブラジル子会社コペスブラ(北伯漁業)が日本向けに冷凍クジラ肉の生産開始(1994年に精算)海外調達網の拡大1972年全国各地に水産加工会社(マルイチ加工)を設立(※72年に宇部・串木野、73年に札幌・梅町・小名浜・石巻・八戸・豊橋・長浜・新潟)1973年アラスカから数の子を輸入(※1972年輸入自由化)1974年マグロの一船買いから撤退(韓国・台湾産の輸入物が増加)1978年アマゾナス食品工業を設立(ブラジル)し、ブラジル産エビの冷凍加工事業開始(2020年に株式売却し、事業撤退)1979年バンクーバーでカナダ産数の子の原卵買い付けに着手ニチレイの祖業の一つ漁労はせず、買い付けに特化1942年帝国水産統制設立(翌43年から水産物の買い入れ・販売を開始)1945年日本冷蔵に改組。漁業は自営しないことを表明1946年日冷鰊船団を編成し、春ニシンを買い付け、加工、販売(1951年に買い付け中止)加工品の生産開始1961年中国産大正エビ販売1963年オランダ領セントマーチンでマグロ基地事業開始1968年•梅町加工工場を設置し「味つけたこ」の本格生産開始•アフリカ産タコと中南米産エビの取り扱い国内シェア1位1961年冷凍エビの輸入自由化196サモアへ向かうマグロ母船「サイパン丸」サークルワンブランドを制定した時の社内報「味つけたこ」を扱う工場アマゾナス食品工業セントマーチンでのマグロ事業好評により本格的な生産を開始した「味つけたこ」1940195019601970水産事業  グループの中でも祖業の一つである水産事業は、日本人の食文化の根底を支えてきたが、日本の水産業の盛衰とともに、その道のりは決して平坦なものではなかった。幾度かの危機を乗り越えながら、世界中の生産者とマーケットをつなぐ架け橋としての存在価値を高めてきたニチレイフレッシュは、世界約40カ国のネットワークで、選りすぐりの素材を調達、販売している。「ニューノーマル=新常態」の社会を見据え、過去やこれまでの慣習に捉われずに、「新たな価値創出」に向けて積極的に挑戦し続けている。 1942-49 1950-59 1960-69 1970-79

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