ニチレイ75年史
197/320

■地球環境への配慮~環境負荷低減への対応 ニチレイグループでは、グループ環境方針を定め、地球温暖化防止、持続可能な資源循環の推進、自然との共生を3つの重点課題としている。 当社グループの事業活動はサプライチェーン上のさまざまな関係者により成り立っており、食品工場や低温物流センターなど、自らの事業所だけでなく、お客様や取引先の活動も含めた環境の影響に広くかかわっていく必要がある。また、食のインフラを支える当社グループの事業活動は、原材料の調達において自然生態系に依存しており、気候変動の影響を大きく受ける。そこで、取引先とも連携しながら、次の活動に取り組んでいる。• 食品製造におけるエネルギーの効率的な利用• 低温保管・輸送における効率性の向上を通じた温室効果ガス排出量の削減■令和元年度スポーツエールカンパニー・東京都 スポーツ推進企業に認定 当社は2019年12月、スポーツ庁による令和元年度スポーツエールカンパニー※23 に認定されるとともに、東京都スポーツ推進企業※24 に認定された。今回は、当社グループが行っている従業員に対するさまざまな運動機会創出の取り組みが評価された。具体的な取り組み内容は、次のとおりである。ニチレイグループの健康経営への取り組み•2015年7月、人事総務部の下に「健康推進グループ」を新設•2016年4月、「ニチレイグループ健康宣言」と「グループ健康管理基準」を制定•2016年から以下の取り組みを開始努めている。 なお、「健康経営銘柄2021」にも選ばれ、2年連続の選定となった。従業員体験型健康支援プログラム「ニチレイ健康塾※22」定期健康診断に各種がん検診の項目を追加し、産業医・保健師による健康診断事後措置ニチレイフーズのヘルシー食品「気くばり御膳」等を活用した健康支援•2018年4月、「健康推進グループ」を「ニチレイ健康推進センター」へ改組•2018年より前年度の健康状況をまとめた「ニチレイ健康白書」を発行   など• 健康づくりの実践の場として体験型健康支援プログラム「ニチレイ健康塾」を開催。健康運動指導士による姿勢・歩き方改善、効果的で簡単な運動実践のほか、保健師による病態生理の講義、管理栄養士による食事改善などをセミナー形式で実施。• 従業員の運動習慣のきっかけづくりのために、春秋に「ニチレイ健康保険組合ウォーキングキャンペーン」を開催。• グループ内コミュニケーション活性化のために「体育活動」「文化活動」などのクラブ活動を支援。運動系はランニングクラブ、テニス部、卓球部、野球部、徒歩部、タイチーダンス、サッカー部、バドミントン部、バスケットボール部、カッター部などがある。171※22 従業員の健康保持・増進活動のため、生活習慣病予備軍の従業員へ、具体的な健康づくりの場を提供する機会としている。※23 スポーツ庁が運動不足である「働き盛り世代」のスポーツ実施を促進し、スポーツに対する社会的気運の醸成を図ることを目的として、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業を「スポーツエールカンパニー」として認定する制度。2017年度から始まった。第10章 未来へ~新しい顧客価値の創造へ向けたニチレイグループの取り組み※24 東京都が従業員のスポーツ活動の促進に向けて優れた取り組みやスポーツ分野における支援を実施している企業等を「東京都スポーツ推進企業」として認定する制度。2015年度より開始。MIRAI terrace(みらいてらす)6.事業を通じた社会課題解決の 取り組みcolumn本社ビルに企業内保育所 「MIRAI terrace(みらいてらす)」を開設 ニチレイグループが進める働き方改革の施策の一つとして、子育て中の従業員の早期復職や仕事と家庭の両立を支援することを目的に、2018年4月、本社ビル内に企業内保育所を開設した。開所時間は月曜から土曜の7時30分から20時30分までで、月ぎめの場合、0歳児(生後57日)から2歳児の32人を定員としている。また地域の方にも開放することで、待機児童状況の緩和にも貢献することとした。

元のページ  ../index.html#197

このブックを見る