ニチレイ75年史
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■新型コロナウイルス抗原および インフルエンザウイルス抗原迅速診断キットを発売 ニチレイバイオサイエンスは、2021年5月、中国のHangzhou AllTest Biotech Co.,Ltd.より導入した新型コロナウイルス抗原およびインフルエンザウイルス抗原を同時に検出する迅速診断キットの製造販売承認を取得し、体外診断用医薬品として販売を開始した。 本キットは特別な検査機器を必要とせず、15分で簡単に陽性/陰性を判別するもの。新型コロナウイルス感染症への対策を社会的責務とし、これからも医療現場のニーズに応え、検査体制構築および拡充に寄与することとしている。ALKタンパクを検出する検査試薬としては国内初の体外診断用医薬品となった。 なお、同年9月より、「ヒストファイン シンプルステインMAX-PO(MULTI)ALK」を用いてALK免疫組織化学染色を行う検査が保険適用となり、発売に至った。第2部げていこうとする考え方。めての融資メニューである。経営と一体となった健康経営の推進により、企業価値向上を目指すもので、ニチレイグループでは、次の点を高く評価され、最高ランクの格付を獲得、2019年3月、格付に基づく融資を受けた。• 全事業所での健診受診勧奨や事後措置の徹底、ICTを活用した遠隔面談などの細やかな健康管理などを実施• 「人事総務部ニチレイ健康推進センター」を事務局とする「グループ健康推進連絡会」を組織し、グループ横断的な取り組みの共有・連絡を実施• 法定健診と各種ガン健診の一体化によるガンの早期発見、ポピュレーションアプローチ※20 、治療と仕事の両立支援のための制度設計に注力 一方の「健康経営優良法人2019~ホワイト500~」は、経済産業省の健康経営優良法人認定制度により認定されたものである。これは地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議※21 が進める健康増進の取り組みを基に、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業などの法人を顕彰する制度。健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としている。ニチレイグループは2017年度より3年連続の認定となった。170※20 対象を一部に限定せず集団全体へ働きかけることで、全体としてリスクを下新型コロナウイルス抗原およびインフルエンザウイルス抗原迅速診断キット※21 少子高齢化が急速に進展する日本において、国民一人ひとりの健康寿命延伸と適正な医療について、民間組織が連携し行政の全面的な支援の下で実効的な活動を行うために組織された。経済団体、医療団体、保険者などの民間組織や自治体が連携し、職場、地域で具体的な対応策を実現していくことを目的としている。■「DBJ健康経営格付」の獲得と「健康経営優良法人 2019~ホワイト500~」の認定 2016(平成28)年4月に制定したニチレイグループ健康宣言に基づいて健康経営の取り組みを進めてきた当社は、「DBJ健康経営格付」の獲得および「健康経営優良法人2019~ホワイト500~」の認定を受けた。 「DBJ健康経営格付」とは、2012年に日本政策投資銀行が開発した独自の評価システムにより、従業員の健康や働き方への配慮に関する取り組みに優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという世界で初5.健康経営を目指して■「健康経営銘柄2020」に選定 当社は、2020(令和2)年3月、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2020」に初めて選定された。 「健康経営銘柄」は、東京証券取引所の上場会社の中から、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に取り組んでいる企業が選定される。当社グループは、従業員の健康を重要な経営課題として位置付け、推進部署として「ニチレイ健康推進センター」を設置し、健康保険組合、労働組合と活発に意見交換を行いながら、さまざまなコラボヘルスに取り組んできた。こうした点が評価されたもので、当社グループは食と健康を支える企業として、従業員一人ひとりの健康づくりに

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