ニチレイ75年史
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第2部(mg)450400350300250200150100500(一般の豚ロース肉、鶏もも肉は文部科学省:日本食品標準成分表2015年版(七訂)を引用、「オメガバランスポーク」「オメガバランスチキン」はニチレイフレッシュ調べ)うげひろの148(mg)450400350300250200150100500「オメガバランスポーク」73一般の鶏もも肉豚ロース肉100gから摂取できるオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)の量の比較鶏もも肉100gから摂取できるオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)の量の比較※9 ASC(水産養殖管理協議会)は自然環境、労働環境や地域社会に配慮した養殖業者だけが取得できる国際的な認証制度。ただし2020年7月、要件を満たさないことが判明し、認証が取り消された。「オメガバランス」ミート一般の豚ロース肉がん診断薬「ヒストファイン」「オメガバランスチキン」■おいしさだけでなく健康も意識した食肉を シリーズ化 ニチレイフレッシュは、2017年春、新しい食肉ブランド「グッドバランス」ミートを立ち上げ、その第一弾として「オメガバランス」ミート(後の「亜麻仁の恵み」)をシリーズで展開することにした。 「オメガバランス」ミートは、同社が10年以上の歳月をかけて栄養とおいしさのバランスを追求した食肉で、特に豚肉と鶏肉では「オメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)をお肉から」という画期的なコンセプトの下に開発した。例えば「オメガバランスポーク」には一般の豚肉に比べ、オメガ3系脂肪酸が4倍以上も含まれている。オメガ3系脂肪酸を豊富に含む亜麻仁を飼料に配合し、全国各地の協力農場で育てられた豚や牛、鶏の肉は口どけのよいなめらかな肉質も特徴となっている。 「オメガバランスチキン」については、2017年にタイで開発に成功・調達してきたが、翌2018年3月にはニチレイフレッシュファームが岩手県九戸郡洋野町に建設した新たな養鶏場「有家農場」が稼働し、国内で生産・供給できる体制とした。 なお、2017年11月には、株式会社食品産業新聞社主催の第47回食品産業技術功労賞において、「グッドバランス」ミートが食肉の健康価値を創造したことが評価され、優秀賞を受賞した。7. 研究開発領域における製品化■インドネシア初のASC認証を取得 2017年8月、ニチレイフレッシュが取り扱っているインドネシア産ブラックタイガー(エビ)がインドネシア初のブラックタイガーエビの「ASC認証※9 」を取得した。 同社はWWFジャパン、WWFインドネシア、現地パートナー企業のMMA社とともに「北カリマンタン 海と森の保全プロジェクト」を推進し、ASC認証取得を目指してブラックタイガーの養殖業改善プロジェクトに取り組んでいた。■コンパニオン診断薬を発売 2014(平成26)年9月、ニチレイバイオサイエンスはALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに対する希少疾病用医薬品のコンパニオン診断薬を発売した。 コンパニオン診断薬とは、バイオマーカーや遺伝子などを検査して、患者に適切な医薬品や治療法を選択することを可能にする体外診断用医薬品である。本キットを肺がん患者の治療薬投与の判断の補助に使用することで、患者への適切な治療の提供に貢献することができ、次代の柱になるものとして期待された。2915.8倍4204.4倍66

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