ニチレイ75年史
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■ニチレイビジネスパートナーズの設立& ニチレイプロサーヴの吸収合併 2013年3月、人事給与関連業務を行う当社100%出資の子会社、株式会社ニチレイビジネスパートナーズを設立した。これは、当社100%出資の連結子会社でシェアードサービスを担ってきた株式会社ニチレイプロサーヴを2013年4月に持株会社のニチレイに吸収合併することに伴うもの。ニチレイプロサーヴの業務のうち、給与計算や人事労務管理など人事給与関連業務を新会社に移管し、より業務能力を高めたシェアードサービス会社として、専門性の向上と受託領域の拡大を図っていった。盤の拡大を図ることができた。2013年4月からの新中期経営計画のスタートに伴い、同年6月、村井利彰代表取締役社長が代表取締役会長に、大谷邦夫取締役執行役員が代表取締役社長・CSR本部長にそれぞれ就任し、経営トップの交代によって、さらなる発展を期することとした。なお、浦野光人代表取締役会長は相談役に退くことになった。 組織面では、法務機能を強化するために独立部署として法務部を設置したほか、総務部と人事部を統合して総務人事部を設置する組織変更を行った。なお、給与計算等の人事業務の一部は、2013年3月に設立した株式会社ニチレイビジネスパートナーズに移管した。 また、同年7月、「おいしい瞬間を届けたい」をコミュニケーションメッセージとして位置付け、コーポレートブランディングの強化を行った。FM802やニッポン放送といった有力ラジオ局での冠番組提供や、事業所所在地の地元自治体等が運営する公共交通機関へのラッピング広告展開などを行った。ラッピング広告は、それぞれの地域に合わせたデザインにした。主に各地域での営業活動や地域のステークホルダーとの関係強化に資することを期待しての展開だった。〈千葉都市モノレール〉 千葉市にはニチレイグループの技術開発センターがある。千葉都市モノレールは千城台と千葉みなとを結ぶ、懸垂型としては世界一営業距離の長いモノレールとなっている。〈東京都営バス〉 ニチレイ本社ビルの前を通る東京都営バス(系統「業10」137指定/新橋~銀座四丁目・豊洲駅経由~とうきょうスカイツリー駅)にもラッピングを提供。当社が扱うさまざまな食材を図案化した。〈江戸バス(東京都中央区コミュニティバス)〉 江戸バスは東京都中央区コミュニティバスの愛称で、「勝どき橋西(ニチレイ本社前)」は文字どおりニチレイ本社の真正面にあるバス停。ラッピングは新鮮な魚を届ける一心太助をイメージしたデザイン。〈高槻市営バス〉 高槻市はニチレイフーズ関西工場とニチレイ・ロジスティクス関西高槻物流センターが所在。ラッピング広告には関西工場の生産品目である「本格炒め炒飯」のキャラクター「イタメくん」、高槻市の公認キャラクター「ハニタン」を描いた。〈長崎県営バス〉ニチレイフーズ長崎工場がある大村市を中心に走る長崎県営バスのラッピングは、長崎工場の主要製品、大村市のキャラクター「おむらんちゃん」をデザイン。第9章 さまざまな経営課題に的確に対応■創立70周年を記念して 当社は2015年12月1日に創立70周年を迎え、株主に感謝の意を表するため、2016年3月期の配当については1株当たcolumn「おいしい瞬間を届けたい」 ~公共交通機関でのラッピング広告 〈札幌市営電車〉 札幌市には各事業会社の支社やニチレイ・ロジスティクス北海道の札幌西物流センターなどが所在。ラッピング電車は、大通り(西4丁目)から市街を回りすすきのに至る運行ルートで、周辺には中島公園や藻岩山、円山公園などのレジャースポットがある。

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