ニチレイ75年史
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■日本ユネスコの「世界寺子屋運動」に協力 当社は、「ニチレイふれあい基金※18 」を通じて公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の「世界寺子屋運動―インド・ゴカックプロジェクト」に賛同し、2009年度から2010年度にかけて3校の寺子屋を建設した。 南インドに位置するカルナータカ州ベルガウム県ゴカック郡(人口約6万7,000人)を中心に、現地のNGO団体・バーズ※19 の協力のもとで建設された寺子屋は、子どもや女性を中心に「読み書き」「算数」「裁縫の職業訓練」などに■ニチレイフーズ、食育の取り組み ニチレイフーズは、「食」を通じてさまざまな体験をしてら都市ガスに転換するとともに、新たに導入した高効率ボイラーに切り替えたことにより、工場の稼働に見合った無駄の少ない運転が可能になった。この燃料転換と効率運転の取り組みで、CO2排出量は年間833t(長崎工場総排出量の13%)削減され、排ガス中のNOxは4.2t、SOxも36.4t削減された。 なお、船橋工場では生産ラインで使用される冷却水製造設備(チラーユニット)の入れ替えに当たり、その排熱を有効利用するためにヒートポンプを導入した。ヒートポンプで取り出した排熱は、洗浄時に使用する温水の予熱に利用されるため、温水製造時に必要な燃料使用量が削減され、CO2排出量を年間100t減らすことができた。この取り組みは、一般社団法人日本電気協会関東支部が主催する2012年度関東地区電気使用合理化委員会委員長表彰のエネルギー管理優良事業者等最優秀賞を受賞した。いただき、安全なものを選ぶための情報や、会話が弾む楽しい食卓のための話題を提供し、人々の心身の健康を考えた食育推進活動を行っている。 2010年度は社内部門横断的なメンバーで構成した食育プロジェクトを立ち上げた。同プロジェクトでは、「食を言葉で表現する」ことを目的に、食育プログラムの作成、製品パッケージを通じての食育メッセージの発信、学校の先生や給食の栄養士への出前授業などを実施した。 また、同プロジェクトでは、サクサク、パリパリ、ジューシーなど食経験を通じて表現されるさまざまな言葉を「おいしさことば」と名付け、2011年夏に『おいしさことば体験ブック』を発行。この体験ブックを用いて、おとなはもちろん、子どもたちも「おいしさことば」に触れ、体験し、コミュニケーションを楽しめるワークショップを開催した。 さらにシニアへ向けた食育活動として、2011年12月から2012年3月に東京都板橋区の高島平団地で住民を対象にしたセミナーを開催した。133※17 2017年度にスポンサー契約は終了した。※18 ニチレイ企業理念に基づき社会と密着した形での社会貢献活動として、会社・従業員双方の賛同金により運営。主に福祉活動支援、自然保護・環境保全への協力、スポーツ・教育の振興などを展開しているNPO団体等への寄付活動と自然災害による被災地域への義援金の拠出を行っている。※19 1980年創立。カルナータカ州で農業や保健、教育など多岐にわたる分野をカバーする社会福祉活動を展開。第8章 世界同時不況・食への信頼失墜・東日本大震災からの回復おいしさことば体験ブック11. スポンサー契約と社会貢献の推進■ニチレイフーズ、オリエンタルランドとスポンサー 契約締結 2007(平成19)年7月、ニチレイフーズと株式会社オリエンタルランドは、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」におけるスポンサー契約を締結※17 した。 『笑顔あふれる食卓を創り出したい』と考えるニチレイフーズは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに共通する“ファミリーエンターテイメント”の基本概念に共感、同年8月より東京ディズニーランドの劇場『シアターオーリンズ』と東京ディズニーシーのレストラン『ニューヨーク・デリ』の両施設を提供することになった。 スポンサー契約により、自社製品等の広告宣伝活動や販売促進活動、あるいは広報活動などの媒体や素材に、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを活用し、これまで以上に多くの“笑顔”を創り出していくこととした。

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