ニチレイ75年史
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■環境保全への取り組み 当社は1992(平成4)年に制定された環境方針に基づいて、2000年8月、2001年度以降、2010年度末までの長期到達目標である7つの環境目的と行動指針、2003年度までの中期目標を策定した。以降、3年ごとに中期目標を定め、環境活動に取り組んでいる。環境方針と環境目的は別表のとおりである。 また、当社は経営に直結した環境保全に関する全体的意思決定機関である環境保全委員会を設置し、本社各部門および管轄各事業所に環境保全推進責任者、各事業所に環境管理責任者をそれぞれ選任し、環境保全活動を着実に行ってきた。2005年の持株会社体制への移行に伴い、グループ環境保全委員会とし、各事業会社にも環境保全委員会を設置した。〈ニチレイグループ環境方針〉(1)環境負荷低減に努めます。(2)環境マネジメントシステムの構築により、環境保全対応の強(3)環境法規、条例等法的要求事項を遵守します。〈7つの環境目的〉①廃棄物削減と再資源化②地球温暖化防止(CO2排出量削減)③環境に配慮した商品・サービスの提供④環境への影響の大きい化学物質への適切な対応⑤本社・支社オフィスにおける環境保全への取り組み⑥環境マネジメントシステムの構築⑦環境法規遵守相対的な地位は低下傾向にあった。さらに国民1人当たりの摂取量も、この10年ほどは漸減傾向となっていた。 こうした中、ニチレイフレッシュの主力商材(カニ、タコなど)は、産地変化や資源枯渇など大きな環境変化に直面し、対応が追いつかず、取り扱いが大幅に減少した。売り上げが年々減少した結果、固定費が吸収できない水準に達し、2005年度には3期連続の営業損失になる見込みとなった。 そのため、2006年2月、不振が続く水産事業について再生プランをまとめた。再生プランは3年のスパンを想定し、安定的な利益を創出する事業としての再生が目的だった。 まず固定費を削減するため、人員削減や拠点の見直しを行い、次に取り扱い魚種を、今後、競争優位を確立できる可能性のあるものに絞り込み、集中することとした。 絞り込んだ魚種については経営資源を投入し、産地開発・商材開発、調達、加工、流通、小売・販売に至るすべての段階で競争優位を確立、付加価値を創出できるよう事業化を進め、安定利益を生み出す事業として軌道に乗せる計画である。また棚卸資産の回転率向上、仕入債務の活用など、使用資本の圧縮に取り組み、使用資本利益率の健全化を図ることとした。化を図ります。第2部例1─サッカー教室の開催 日テレ・ベレーザの選手から直接学べる、小学生の女子チームを対象としたサッカー教室を定期的に開催。例2─(公財)日本水泳連盟が認定する泳力検定制度を応援 2004年11月から日本水泳連盟傘下のスイミングクラブなどで「ニチレイチャレンジSwimming Badge Test」を実施。110サッカー教室大分県で開催された泳力検定会8. 多様なCSR活動■さまざまなスポーツ支援 当社はコーポレートブランディングの一環として、健康を支える大きな要素であるスポーツの支援に積極的に取り組んでいる。1984(昭和59)年から女子プロゴルフトーナメントを応援してきたが、2005(平成17)年度より、身近な運動の機会作りから世界の舞台で活躍する選手の応援まで、多種のスポーツをさまざまな場面で支援している。

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