ニチレイ75年史
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■「6つの責任」~その具体的な取り組み新たな顧客価値の創造~食の安全・安心を提供 2005年4月の持株会社体制への移行に伴い、ニチレイグループはそれまでのニチレイ品質管理規程を「グループ品質管理規程」として全面改訂した。この新しい規程に沿って、各事業会社では製品・サービスに必要な品質管理規程を策定し、製造委託先も含め関係者に周知、品質保証レベルの向上を図った。 また、グループおよび各事業会社の品質保証委員会では、品質保証活動を経営視点から見直し、改善すべき問題点、お客様のご意見・ご要望などの情報を共有化するととブランドステートメント「おいしさ」と「新鮮」をネットワークする。ニチレイは、品質へのあくなきこだわりと、培われた技術、新しいアイデア、グループトータルのネットワークによって、新鮮で、健康なおいしさをお届けし、笑顔のあふれる食卓を創り出していきます。ニチレイグループ「6つの責任」新たな顧客価値の創造 新たな商品やサービスを創り出し、生活者の課題解決をする働きがいの向上 従業員の働きがいを高めるコンプライアンスの徹底 法律や規制を守り、倫理性を高めるコーポレートガバナンスの確立 透明で迅速な経営を行う環境への配慮 地球環境への負荷を軽減するニチレイらしい社会貢献の推進 「食」「健康」「運動」をキーワードとした社員参加型の社会貢献イグループのブランドステートメントを制定した。社内各部からプロジェクトメンバーを選定し、コーポレートブランド経営の分野で著名だった一橋大学の伊藤邦雄教授をファシリテーター、手島忠相談役をアドバイザーとして、ニチレイグループの企業風土、文化、DNA、存在意義、志向などを徹底的に議論した。分社後もこれまで築き上げてきたニチレイブランドへの信頼感をニチレイグループ従業員全員で守り抜き、向上させていこうと、改めて、「ニチレイグループがお客様に何をお約束するのか」「ニチレイというブランドに対してお客様にどんな価値を感じていただきたいのか」をブランドステートメントとして表明、これをグループの求心力の基とし、これを基本としたコーポレートブランディングを推進した。行った。 なお、2000年度から発刊している「環境報告書」は、2005年度よりCSR活動に関する報告を増やし、『社会環境報告書』に名称を改めた。の推進103社会環境報告書2005第7章 激しい環境変化に持株会社体制で対応■「6つの責任」を策定 企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)が厳しく問われる時代を迎え、ニチレイグループは2004(平成16)年度を「CSR元年」と位置づけた。同年6月、CSRプロジェクトが発足し、ニチレイらしいCSR経営のあり方を検討するとともに、さまざまな仕組み作りを開始した。 2005年3月にグループの「ブランドステートメント」を制定したのに続いて、持株会社体制への移行と同時に、CSR基本方針として、ニチレイグループの「6つの責任」を策定した。この「6つの責任」とそれに伴う課題に対して具体的な取り組みを進めていくため、2006年4月にはCSR本部を設置した。これは委員会組織ではなく、持株会社自体をCSR本部としてグループ全体のCSR推進母体としたもので、各事業会社にCSR推進事務局を配置し、グループ各社が一体となってCSR活動を推進する体制整備を3. 広く好感と信頼を寄せられる企業を目指して─CSR活動の推進

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