ニチレイ75年史
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■ブランドステートメントの制定 持株会社体制への移行に先立って、2005年3月、ニチレ持株会社と5つの事業会社の機能と役割〈持株会社〉株式会社ニチレイ分割事業会社への大幅な権限委譲とモニタリング機能の強化を基本スタンスとし、グループ企業価値を最大化するための組織運営を行う。具体的には、ニチレイグループのミッション・ビジョンの実現に向けて、グループ戦略の立案・決定・遂行、経営資源の適切な配分、グループ全体に対するモニタリング・リスクマネジメントの実施、株式公開企業としての責任を遂行する。取締役会のサポートを行うコーポレートスタッフ、グループのモニタリング機能を果たす経営監査、グループの品質保証を担当する組織などで構成。低温物流カンパニーに所属していた不動産事業は、グループ所有不動産の有効活用を図る観点から持株会社の組織とし、育成事業であるフラワーカンパニーも持株会社の組織とした。〈5つの事業会社〉各事業会社は、独立会社としての一切の機能(企画、開発、生産、販売までの一連の経営機能)を取り込む。各事業会社社長の権限により組織の自立性を高め、市場から要求されるスピードに対応できるように環境適応力を高める。売上高、営業利益を中心とした連結業績だけでなく、キャッシュフローさらには使用資本にかかる資本コストを上回る利益の確保(経済的付加価値の黒字化)を得られるような経営を実践する。(株)ニチレイ加工食品カンパニーを会社分割するに当たり、分割準備会社として2005年1月5日付で株式会社ニチレイフーズを設立し、当該カンパニーを吸収分割した。生産子会社として2000年12月に設立していた株式会社ニチレイフーズは、株式会社ニチレイフーズ・プロに社名変更した。素材流通という共通の事業構造を持つ水産カンパニーと畜産カンパニーを統合して会社分割するに当たり、分割準備会社として2005年1月5日付で株式会社ニチレイフレッシュを設立し、当該カンパニーを吸収分割した。双方の販売チャネルを活用することによって、営業面での相乗効果を見込む。また、トレーサビリティーシステムの構築や管理事務といった事業基盤の面で、ノウハウの共通化やコスト削減を期待できるとした。低温物流カンパニーは傘下各社の持株会社としての機能を果たしてきたが、会社分割し、株式会社ニチレイロジグループ本社とした。同社は低温物流事業の物流ネットワーク事業各社や地域保管事業各社の持株会社としての機能を果たす。コーポレートサービス部を会社分割し、グループのシェアードサービス子会社である株式会社ニチレイ・アプリと統合することにより設置。 2005年2月に開催した臨時株主総会の決議により、同年4月1日付をもって、グループ全体戦略を担う持株会社と業務執行を担う各事業会社に会社分割を行い、持株会社体制への移行を実施した。 持株会社と分割事業会社の機能と役割は別表のとおりである。第2部102①株式会社ニチレイフーズ(加工食品事業)②株式会社ニチレイフレッシュ(水産・畜産事業)③株式会社ニチレイロジグループ本社(低温物流事業)④株式会社ニチレイバイオサイエンス(バイオサイエンス事業)バイオサイエンスカンパニーを会社分割し、株式会社ニチレイバイオサイエンスとした。⑤株式会社ニチレイプロサーヴ(シェアードサービス)水産畜産カンパニーカンパニー(株)ニチレイフレッシュ子会社 9社関連会社 1社フラワーカンパニー品質保証部バイオサイエンスカンパニー(株)ニチレイプロサーヴ(注)子会社、関連会社の数は2005年6月1日現在。経営監督部コーポレートサービス部投資会社不動産会社子会社 5社関連会社 4社2005年3月31日以前加工食品カンパニー2005年4月1日以降(株)ニチレイフーズ子会社 12社関連会社 3社不動産事業、フラワー事業、品質保証・コーポレートスタッフ各グループ低温物流カンパニー低温物流事業不動産事業(株)ニチレイ(持株会社)(株)ニチレイロジグループ本社(株)ニチレイバイオサイエンス子会社 37社関連会社 6社新体制

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