中国産冷凍ほうれん草のモニタリング検査結果について

プレスリリース 2002年

平成14年6月5日
報道各位
株式会社ニチレイ
 

中国産冷凍ほうれん草のモニタリング検査結果について

3月20日以降、厚生労働省による中国産冷凍野菜のモニタリング検査が実施されておりますが、6月4日付の東京検疫所長からの文書により、当社が輸入した中国産冷凍ほうれん草より、基準値を上回る農薬(クロルピリホス)が検出された旨通知されましたので、お知らせいたします。
当該品は、これまで全量未出荷で、当社で在庫しております。今後は通知に従い積戻しをいたしますので国内で販売されることはございません。
なお、当社の中国産冷凍ほうれん草の農薬管理体制については、 添付の資料 をご覧下さい。

 
 
1.品名
中国産冷凍ほうれん草
2.数量
1,500C/T 9,000kg
3.検査結果
クロルピリホスを0.04ppm検出
(残留基準 0.01ppm)
4.別紙
5.本件に関する消費者の問合せ窓口
 
株式会社ニチレイ お客様相談センター
TEL 0120-124099(午前9時〜午後6時)
6.本件に関する問合せ先
 
株式会社ニチレイ 広報IR室
TEL 03-3248-2235 FAX 03-3248-2119
   
 
以  上


 
 
ニチレイにおける中国産冷凍ほうれん草の農薬管理体制について(2002.6.5現在)
 
弊社ではお客様に安全・安心な製品をお届けするため様々な取り組みをしておりますが、中国産冷凍ほうれん草につきましても、現地生産会社との協力のもとで二年以上をかけて農薬管理・検査・トレースバックシステムの構築に取り組んでまいりました。以下でご説明いたしますので、何とぞご理解頂きますようお願い申し上げます。
 
1.農薬の管理
弊社では中国の生産会社との間で、使用農薬に関する契約を結んでいます。また農薬の種類・使用方法・使用時期について基準を作り、生産会社を通じて栽培者に対する指導を徹底しています。生産会社では栽培者が使用した農薬や肥料について記録し、その遵守状況を管理しています。
 
2.残留農薬の検査体制
(1)弊社検査センターでの抜き取り検査
弊社では、農薬管理の徹底をチェックするために、生産会社から包装前の製品の一部をサンプリングし弊社検査センターで残留農薬の検査を行なっています。(年間約340検体 対象農薬108種類)
この検査で異常が検出されたロットは現地で廃棄するとともに、栽培者まで遡って原因を究明し、指導を徹底しています。
(2)厚生労働省の検査体制
厚生労働省では輸入者に対し、中国産冷凍ほうれん草に関して全ての輸入届出書ごとに通関前の残留農薬検査(対象農薬 現在4種類)を義務付けています。これにより合格したもののみが国内への輸入を許可されます。さらに検疫所にてモニタリング検査(対象農薬 現在43種類)が全ての輸入届出書ごとにサンプルを抽出して行なわれます。不合格時には、製品の回収等の法的措置が講じられます。
 
3.トレースバックシステムの導入
中国の生産会社に集荷された段階で、製造日・製造ライン・集荷担当・産地まで追跡できるコード管理を行なっています。また包装後の製品にもパッケージ上に同一のコードを印字しておりますので、万が一問題が発生した場合でも、原料にまで遡った調査をすみやかに実施できるようになっています。
 
今後も引き続き、包装前検査サンプル数を増やすことなどで、万全を期すよう努力していく所存です。
 
以  上